アーロン

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(台北 21日 中央社)国防部は1280万台湾元(約4740万円)の予算を投じ、国軍のイメージ向上を目的とした連続ドラマを制作する。これに対して俳優のアーロン(AARON、炎亜綸)は20日、自身のフェイスブックで「恥をさらすのはやめて」と苦言を呈した。

国防部によれば、ドラマは全16話で4月中旬に撮影開始し、9月に放送予定。俳優でテレビドラマ監督のリャン・シューシェン(梁修身)がメガホンを取る。主演俳優はほぼ決まっているという。

台湾では昨年、軍隊を題材にした韓国ドラマ「太陽の末裔」が注目を集めた。そのため、国防部のドラマは一部の台湾メディアは「台湾版太陽の末裔」と形容されている。

かねてから台湾の番組制作環境に対し、歯に衣着せぬ発言をしているアーロン。国防部のドラマについても、「韓国ドラマは1話だけで国防部の全話の制作費を上回っていると知ってますか」と皮肉った。

国防部では近年、不祥事が頻発。昨年6月に兵士によるイヌの虐待が発覚したほか、7月には海軍が対艦ミサイルを誤射し、漁船船長1人を死亡させる事故も発生。今年に入ってからも、基地内で覚醒剤とみられる粉末が見つかり、一部の軍人から禁止薬物の陽性反応が出ていた。

20日に行われた立法院(国会)外交および国防委員会に出席した野党・国民党所属の江啓臣立法委員(国会議員)は、国防部の問題は指導者や軍紀にあり、ドラマ制作のような形式的な取り組みをいくら行っても、国軍のイメージ向上にはつながらないと批判した。

(謝佳珍/編集:名切千絵)