(Tom Federro/Flickr)

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 どんな少量の水であっても、小さな赤ちゃんや幼児にとって、大きな危険となり得ます。厚生労働省によると、日本では毎年300人の乳幼児が水難事故で亡くなっています。子供から目を離さないことが最も重要ですが、万が一のために本人が「泳ぐスキル」を身につけることは大切です。

 日本でも、東日本大震災で津波からの被害を防ぐために、仰向けになり呼吸を確保して救助を待つ自己救助法『浮いて待て』を実践し、命を守ることができた例があります。全国の小学校などの教育機関でも、夏休み前に、救急救命士や水難学会着衣指導員による指導を取り入れられています。

 このたび、米国で乳幼児の水泳教室INFANT SWIMMING RESOURCE(以下ISR)は、『浮いて待て』を覚えた乳児が、プールに転落して実践したという映像を公開しました。

 映像では事故発生を想定して、近くに大人がいない状況で、赤ちゃんがプールに落ちたおもちゃを拾うために、誤って落水します。

 赤ちゃんは、手足を広げ、落ち着いた状態で『浮いて待て』の事故救助法を実践しています。1966年に設立されたISRは、生後6か月の乳児から6歳の幼児まで、これまで30万人以上の乳幼児へ溺水による事故防止プログラムを指導し、800件の事故で「子どもが自己救助法を取ったことで自らの命を救うことができた」と報告されていると主張しています。

 ISRは、2歳以上になると泳ぐことができるようになるため、プールでのトレーニングでは、『浮いて待て』で呼吸を確保し、休んでから、ふたたび体を反転させて、浮遊物やプールサイドに向かって泳ぐよう教えているようです。

 日本では、米国のケースのような、家庭内で赤ちゃんを一人にして落水する事故を想定するほか、津波などの水の災害時や屋外でのレジャーの際の自己救助法として取り入れたほうが、実際的かもしれません。

 沖縄では、早くも海開きが宣言されました。行楽シーズンを迎える前に、子どものいる家族は着衣泳の指導教室に参加や、『浮いて待て』を指導する動画を一緒に見るなどして、自らの命を救うスキルについて考える機会を設けてみてはいかがでしょうか。

(翻訳編集・佐渡 道世)