阪神甲子園球場で行われている第89回選抜高校野球で、20日の第3試合に中村高校が「二十四の瞳」以来40年ぶりに登場した。40年前の1977年に出場した際は登録選手がわずか12人で準優勝し「二十四の瞳」として話題をさらった。今回も登録選手枠18人に満たない16人での出場であり大声援を受けていた。試合は対戦相手の前橋育英高校が5-1で勝利した。

 前橋育英は2回に2点、6回には3点を追加し、0点に抑えたまま最終回を迎える。スタンドからは中村への手拍子と歓声で反撃ムードも高まると、2アウト3塁からライト前ヒットが飛び出し1点を奪い取る。40年もの時を経ての貴重な1点となった。その瞬間、歓声は地響きのように球場全体に響き渡った。

 中村高校の地元、高知県の四万十市は高齢化も進む小さな町だが予定台数を上回る応援バス55台が繰り出されていた。全国各地からOBなど関係者や中村ファンも駆けつけ、総勢5,000人以上の応援団が内・外野席に溢れていた。40年前と同じマーチも演奏され当時を彷彿とさせるものでもあった。前回出場の時のような活躍こそできず初戦敗退となったものの、選手は夏の大会に出場してリベンジを図りたいと語っている。