招集の賛否について言及した本田。UAE戦で意地を見せられるか。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト特派)

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 2017年に入り、本田圭佑がミランの公式戦に出場したのは14試合中1試合、それもプレー時間はアディショナルタイムの1分のみだ。合流前最後の29節・ジェノア戦も故障と出場停止で主力が7人欠場したなかで、最後まで出番が訪れなかった。それでも、コンディションは決して悪くなく、フォーカスすべきは「試合勘のところだけ」だと話す。 「サッカーは大袈裟に言えば、10センチでゴールになったり、ボールを失ったり、ボールを取れたり、失点したりする。この10センチを僕は感覚(=試合勘)と言うのかなと思う。逆にこれでもかってくらい準備してもダメな時はダメだし、当然試合をやってなかったらやってみないと分からない、となるよね。緊張感とか、ガチでやってくる相手が練習ではいないですから」 「でも、それとコンディションは別。試合の数値から逆算して、試合とまったく同じ負荷をかけることが練習で可能なので、試合に出ていないとコンディションが上がらないというのは嘘ですね」  本田選出に関して、世間は賛否両論だ。では、本人はどのように考えているのか。報道陣から質問を投げかけられると、 “本田節”が炸裂した。 「どう感じているか? いや、全然いいんじゃないですか、それで皆さんが盛り上がるならば。いずれは外れて、いずれはサッカーをやめるわけですから。なんてことはない自然な摂理でしょ」  もっとも、外れるのは「いつか」であって、それは「今」ではないとプライドを滲ませながら強調する。 「今この時点でそうなる(外れる)というのは本望じゃないし、それを自分の努力で切り開くというスタイルは変わらない。ミランでも代表でも、外れるかもしれない可能性は自分自身の問題。誰かのせいではなく、自分自身に目を向けて、自分に至らないところがあるから、そういう扱いを受けているというふうに考えようと努力しています」

 合流後初の練習で本田は、久保裕也とともに右ウイングに入った。現時点で起用法については不透明だが、もちろんベンチを温めるだけで終わるつもりはない。大一番と話すUAE戦は「総力戦になる」とイメージを膨らませる。 「UAE戦は勝ちしかないとは言わないけど、負けはないかなと。自分が必要とされるならば、常に最高の準備をしておきたいというのがまずは前提で準備をする。サッカー選手である以上、しっかりピッチ上で貢献したという気持ちはあるし、大一番ですから、自分が出たら点を取るつもりでやります」  果たして本田は、これまでのように自らのプレーで周囲の声を一蹴できるか。3月シリーズはワールドカップ出場を懸けた大一番だけでなく、本田の代表キャリアにおいても重要な戦いになりそうだ。 取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

 

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