北朝鮮の地方都市の市場

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北朝鮮全国の市場が436ヶ所に及ぶことが衛星写真の分析結果で明らかになった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

米国のジョンズホプキンス大学国際大学院のカーティス・メルビン研究員が、衛星写真をもとに行った分析によると、2015年には396ヶ所だった市場が、今回の分析では436ヶ所に増加したという。これは、韓国の国家情報院が先月に発表した439ヶ所という数字とほぼ一致する。

同研究員は、1日に市場を訪れる人の数を100万人から180万人に達すると推測している。

さらに、各地の市場では施設の拡張、新設工事が進められているという。

例えば、全国有数の市場、咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)市の水南(スナム)市場は、昨年5月から新たに屋根をふき、施設を補修している。また、平壌郊外の江東(カンドン)郡の市場は、移転をきっかけに規模が大きくなっているという。

メルビン研究員は、市場は北朝鮮の社会主義理念と対立する潜在的危険要素であるため、指導者が訪問したことは一度もないが、金正恩政権になってから市場の拡張、補修が続いていると指摘した。

実際、金正恩体制は市場が拡大されることについては、比較的寛容な姿勢だ。これについて、デイリーNKのパク・イノ北朝鮮研究室長は、金正恩党委員長は市場の発展に伴う暮らし向きの向上が、あたかも自分の業績であるかのごとく宣伝しており、それに利用できることから市場に対して抑制策を取らず、積極的に活用していると指摘する。

また、韓国の統一研究院のチャ・ムンソク教授は、北朝鮮当局は市場使用料として一日当たり、14億4855万北朝鮮ウォン(約1883万円)から18億4771万北朝鮮ウォン(約2402万円)の収入を得ていると推算しながら、当局が体制を維持するための重要な財源になっていると述べた。