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 3月15日に発覚した、元SMAP・中居正広(44)の熱愛。昨年からジャニーズの熱愛スキャンダルが続いているため、またかと思われたが、今回は毛色が違った。『バイキング』(フジテレビ系)、『ミヤネ屋』(読売テレビ)など、テレビでも取り上げられたからだ。この異例の事態について、週刊誌の芸能記者が話す。

「ジャニーズのスキャンダルは、事務所から圧力がかかるため、週刊誌が報じても、テレビは一切触れないという暗黙のルールがあります。特に、多くのジャニーズタレントを扱うテレビ局は、局の判断で報道しないという自主規制をしているのが現状。なので、中居の熱愛報道をテレビで取り上げること自体が異例中の異例です」

 最近のジャニーズ報道自粛の最たる例が、昨年末の嵐の松本潤(33)の二股報道、今月発覚した櫻井翔(35)の熱愛報道だ。あれだけ週刊誌を騒がせた話題だったが、テレビは一斉に無言を貫いた。ところが、テレビ業界にとって、この二人以上に大きな存在感を放つ中居の熱愛報道は規制がかからなかった。

「現在、中居はWBC(ワールドベースボールクラシック)での活動に高い評価が寄せられています。これはオリンピックやサッカーW杯と並ぶジャニーズ事務所が重視する国際スポーツイベント。中居にとってもSMAP解散後のもっとも大きな仕事で、個人としての力を見せつける大きなチャンスです。にもかかわらず、事務所の報道規制がかからなかったことに、“事務所の見せしめ説”も浮上している。つまりこれは、中居がジャニーズ事務所の影響が届く対象ではなくなった、つまり、事務所退所が確定したことの表れとも見られています」(前出・記者)

■中居はジャニーズの事務所のコントロール下を離れた?

 特徴的なのが、今までジャニーズ事務所が作ってきた”SMAP中居”のイメージを真っ向から否定する御用メディアの報道姿勢だと言う。

「今回の熱愛はほとんどが『結婚を視野に入れている』と報じられ、前向きな祝福コメントまで出ている。好意的な報じ方とはいえ、所属タレントのイメージを重視するジャニーズ事務所にとって結婚話は絶対のタブーでした。そのため中居に培われたバラエティ番組での“結婚できないキャラ”は好都合だった。こうした中居のイメージを180度覆すような報道姿勢はジャニーズサイドからの情報操作とは考えにくく、中居が完全にジャニーズ事務所のコントロール下を離れたことを意味しているのでしょう」(前出・記者)

 一部の報道では6月にもジャニーズ事務所から独立すると伝えられている中居。その来たるXデーに”独立と同時に結婚”というダブルインパクトが世間を騒がせる可能性も十分にありそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。