優勝した柴田勝頼

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 「プロレス・新日本」(20日、アオーレ長岡)

 16人が参加したシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」の優勝決定戦が行われ、柴田勝頼がバッドラック・ファレを下して初優勝を飾った。優勝者に与えられるIWGPヘビー級、同インターコンチネンタル、NEVER無差別級の新日本3大シングル王座のいずれかへの挑戦を選択できる権利を手にした柴田は、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカへの挑戦を選択した。

 超満員札止め4074人の観衆が見守る中、巨漢のファレと対峙(たいじ)した柴田。執ような右肩攻撃、場外乱闘などファレのパワフルなラフ殺法に圧倒されながらも、鬼気迫る表情を見せて耐え抜く。終盤には、ファレの必殺技バッドラック・フォールを決められそうになったが寸前で背後に回って裸絞めで返し、最後もラリアットを受けてもすぐに立ち上がり、再び裸絞めに捕らえてPKでトドメを刺した。

 初めての栄冠を手にした柴田は、大“柴田コール”が起こる中、「ありがとー!感じる痛みはウソをつかない。流した汗は涙より美しい」とファンに感謝。そして「約束したヤツかいる。3、4年前かな。オカダー!」と王者に登場を呼びかけた。

 しかし、大“オカダコール”が起こったが、オカダは姿を見せず。柴田は「たぶん帰ったよ。駅が近いから」と笑いを誘いながら、「オカダ、オレは約束を果たしたぞ。IWGP挑戦させていただきます。逃げるなよ、覚悟しとけ」と、高らかに宣言した。

 柴田の言う約束とは何か。それは、14年2月11日の大阪大会でのこと。当時の同王者オカダに挑戦した後藤洋央紀のセコンドにつき、後藤が敗れるとリングに上がってオカダとにらみ合い、挑戦をアピールしたが、オカダに「挑戦したいんだったらニュージャパンカップで優勝してから来い。オレと向き合えば挑戦できる。そんなに甘くねえんだ」と一蹴されていた。

 花道を引き揚げた柴田は「やっとだよ。3、4年かかった。オレを育てた新日本。今の新日本はすばらしいよ。だけど、大切なものを忘れている。いつ何時、誰の挑戦でも受ける。一番大事なことを忘れていやしないかい」と、新日本の創始者であるアントニオ猪木の言葉を持ち出し、“脱猪木”に成功した現在の新日本に対して問題提起。そして、「言われた通り、優勝して挑戦権を得た。文句ないだろ!」とオカダへの挑戦の正当性を強調した。

 最後は「(オカダは)あの頃を知らないからね、そもそも。かぶってないから。オレとアイツ。アイツの知らない新日本をオレは知っているよ。今の新日本もオレは知っている」と話して去って行った。