仏パリの書店で新著の発表会を行うデービッド・ロックフェラー氏(2006年4月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米銀行チェース・マンハッタン(Chase Manhattan)元会長で、政界や慈善活動分野でも大きな影響力を持ったデービッド・ロックフェラー(David Rockefeller)氏が20日、死去した。101歳。広報担当者が明らかにした。

 同担当者によると、ニューヨーク(New York)北郊ポカンティコヒルズ(Pocantico Hills)の自宅で睡眠中、うっ血性心不全により亡くなった。

 米石油大手エクソンモービル(ExxonMobil)の前身であるスタンダード・オイル(Standard Oil)の創業者ジョン・D・ロックフェラー(John D. Rockefeller)氏の孫で唯一存命していたデービッド氏は、チェース・マンハッタンを1960〜70年代に率いた。同行はその後、合併によりJPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)となっている。

 米経済誌フォーブス(Forbes)が20日に発表した世界長者番付では、資産33億ドル(約3700億円)で581位だった。

 同氏の経済界における功績の一つに、1972年にリチャード・ニクソン(Richard Nixon)大統領が旧ソ連と中国を訪問した後、モスクワ(Moscow)と中国本土にそれぞれ米銀として初となる支店を開設したことが挙げられる。また同広報担当者の話では、中東や中南米、日本でチェース・マンハッタンの事業拡大を指揮したのも同氏だった。

 ロックフェラー氏は米内外の政界における重鎮としても有名で、100か国近くの首脳らと会談し、米資本主義を声高に擁護する姿勢でも知られていた。
【翻訳編集】AFPBB News