EVILをバッドラックフォールで沈めたファレ

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 新日本プロレス19日浜松大会「NEW JAPAN CUP」準決勝戦はバッドラック・ファレ(35)がEVIL(30)を、柴田勝頼(37)が石井智宏(41)をそれぞれ撃破。ともに初優勝をかけて今日20日新潟・長岡大会の決勝戦で激突する。2014年大会以来となるファイナルに進出したファレは、異国での天下取りを支える仲間のためにも優勝を誓った。

 EVILのセコンド・BUSHIの毒霧を浴び窮地に陥ったファレだったが、盟友タマ・トンガの助太刀で九死に一生を得ると、カウンターの首折り弾からグラネード(変型首折り弾)を発射。バッドラックフォール(投げ捨て式スプラッシュマウンテン)でEVILを沈めてみせた。

 今年2月に自身が運営する「ファレ道場」をニュージーランドに設立。母国にプロレスを根付かせる野望を胸に頂点へ突き進むファレだが、その夢は極悪外国人軍「バレットクラブ」だけではなく古巣・ラグビー界の仲間も応援してくれている。

 ファレの出身校「デラセラ高校」の後輩が3人もラグビー日本代表として活躍。スーパーラグビー・レッズで活躍するツイ・ヘンドリック(29=サントリー)、マレ・サウ(29=ヤマハ発動機)は2015年イングランドW杯のメンバーに入り、ティモシー・ラファエレ(25=コカ・コーラ)は16年に初めて日本代表入りした。ファレは3人とも親交が深く、その存在は刺激になっている。

「昔から仲がいいけど、5〜6年前からお互いの夢の話をよくしている。俺の道場の話をしていたし、彼らは日本代表としてW杯を優勝したいという夢を持っている。だから俺も負けないようにNJC、G1、IWGP(ヘビー級王座)のようなタイトルを全部取って、プロレスラーのトップに立ちたい」と業界は違えど、ともに異国で戦う仲間たちのためにもプロレス界での成功を誓っている。

 ラグビーをケガで諦めた過去を乗り越えレスラーとして奮闘するファレは、後輩の3人以外にも多くのラグビー選手から尊敬のまなざしを浴びている。「つかむことは難しいと分かってるけど、ネバーギブアップ。優勝カップは俺のものだ」。悪人ながら仲間思いの熱きバウンサーが、NJC制覇に王手をかけた。