イベント時に予想と違う結果が出てるとトレンドが発生する。初動で飛び乗らず、第2波を狙って調整中にエントリーすべし!

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東京大学大学院在学中に50万円の資金を1000万円に増やし、その後もトレード手法をブラッシュアップし続けてきた田畑昇人氏。昨年、ぶつかった大きな壁を乗り越えるなかで開眼した“5%理論”とは――詳細に迫る。

◆『東大院生が考えたスマートフォンFX』著者の最新テクニックが明らかに!

「昨年、トレードで苦しい時期がありました。今は挽回しましたが、そこで思ったのは安定して増やすことの大切さ。ランダムウォークではない、残りの『5%の相場』に注力するようになりました」

 そう振り返るのは元・東京大学大学院生であり、現在は専業トレーダーに転向した田畑昇人氏だ。「市場の値動きは予測できない」とするのがランダムウォーク理論。ゆえに、トレードで継続的に稼ぐのは不可能である、とデイトレ否定の材料とされることも多い理論なのだが……。「AKBグループのジャンケン大会では最後に1人が勝ち残りますよね。でも優勝者は『ジャンケンに勝つ必勝法』を身につけているのではなく、単純に運がいいだけ。デイトレもそれと同じです。ランダムウォークする相場で大儲けできる人も存在するでしょう。ただ、それは技術や理論によるのではなく運次第。『職業としてのトレード』とはまったく異なる話です」

◆95%がランダムウォーク。狙うべきは残りの5%

 ランダムウォークする為替市場で稼ぐのは無理かといえば、さにあらず。田畑氏の着眼点は例外部分にフォーカスすることだ。「相場は100%がランダムウォークではありません。金融政策やインフレ率、景気、財政政策など、市場にはさまざまな材料があります。これらは世界中の優秀なアナリストが分析した予想が日々の市場に織り込まれ、市場はランダムウォークします。ところが、時に事前予想と結果が大きく乖離することがあるんです」

 昨年は2つの大イベントで予想と異なる結果が生じた。英国民投票によるブレグジットの選択と、トランプの当選だ。

「そんなとき、為替市場は明確な理由を持って動きます。英国離脱を反映するために英ポンドは売られ、トランプの積極財政を反映して米ドルは買われる。これはランダムウォークではない。明確な理由をともなった値動きであり、稼ぎやすいボーナスステージです」

 でも、それだとFXで儲けるチャンスは年に1、2回しかなくなってしまう。「今挙げたのは極端な例。ランダムウォークからの逸脱はもっと頻繁に起こっています。中央銀行の政策発表や経済指標、あるいは要人発言などによってです。これらの結果はしばしば予想と乖離します。そのとき市場は慌てて織り込みにいく。つまり、ランダムウォークではない、“説明可能な値動き”をしてくれるんです」

◆初動は15分前後で終了。次の調整でエントリー

 たとえば昨年12月のFOMCがそうだった、と田畑氏。「事前のコンセンサスは『利上げは確実、焦点は’17年の利上げ回数であり、2回だろう』というものでした。しかし、発表された’17年の利上げ回数は3回に上方修正され、2回しか織り込んでいなかった米ドルは慌てて買われた。明らかにランダムウォークではない」

⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=133611

 こうした非ランダムウォークが発生したらトレードチャンス。この場合なら、米ドル買いだ。「対円で買うか対ユーロで買うか、あるいは違う通貨か――今回は米金利に素直な反応を見せていた米ドル/円で買うことに決めました」

 イベント直後に飛び乗ると、振り落とされるリスクもある。「初動に飛び乗らず、第2波を狙って調整の間に押し目買い、戻り売りしていくのがいいと思います。インパクトのある材料なら初動で動いたあと、調整が入り、再び第2波が始まることが多いですから」