兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)が定員(46人)の約1・5倍の園児を受け入れ、給食を十分与えないなど劣悪な環境で保育していたことがわかった。

 おかずがスプーン1杯程度の子もいたといい、県と同市は、認定を今月中にも取り消す検討に入った。市によると、取り消されれば全国初という。

 市によると、同園は0〜5歳児68人を常時預かり、定員を超える22人については、1人月額約2万〜4万円の保育料を徴収し簿外でプールし、一時保育も随時、受け入れていた。保育士数は定員46人の場合、13人必要だが、3人分を名義貸しで水増しし、市に報告していた。

 市の2月の抜き打ち監査の際は一時保育を含め、73人の子供を預かり、昼食は42人分を分け合っていた。0歳児の食事は「省力化のため」と汁ものやご飯など全てを一つの食器に盛り、2歳児はおかずが大きめのスプーン1杯程度、アレルギーの子への対応食は冷凍していた以前の残り物を出すなどしていたという。

 小幡園長は市の調査に、「保護者に頼まれ、受け入れた。残飯が出るのが嫌で給食の発注数を減らした。(独自徴収分は)施設の充実に充てるつもりだった」と説明。市は認定取り消しになった場合、在籍する園児は市内の他の保育施設で受け入れる方針。同園に2歳の子を通わせる女性(39)は「体重が増えず、おかしいと思っていた」と憤っていた。