「子どもの頃から履き古したデニム」や「学生時代に買ったお気に入りのジャケット」など、今では着なくなったもののクローゼットの中で眠ったままになって捨てられない洋服があったりします。そんな洋服のサイズを直したり、リデザインしたりすることで再び着られるものにしてくれるお店が「Salon du reDESIGN Closet.net(SDRC)」です。裾上げなどの簡単なお直しなら、店舗併設のカフェでコーヒーを飲んでいる間に目の前で行ってくれるという一風変わったお店とのことなので、実際に行ってどんなお店なのか確かめてきました。

洋服お直し・リフォーム・裾上げは大阪・堀江・難波のSDRC.net

http://www.redesign-closet.net/

前々から「いくつかデニムの裾上げをしてほしいなぁ……」と思っていたのですが、町中で見かけるような「お直しやさん」などには行ったことがなく、そういった店舗に行ったはいいもののあとで受け取りに行くことなどを考えると「面倒だなぁ……」となりなかなか行動に移せずにいたところ、インターネット上で偶然にもお直しの間の時間を店舗併設のカフェで時間をつぶせそうなSDRCを見つけました。調べてみると、簡単な裾上げの他にジャケットやパンツなどのサイズのお直し、お気に入りの洋服のリデザインなども受けているとのことで、興味がわいたので裾上げして欲しいデニムを片手にSDRCへ行ってみました。

SDRCは大阪市内南堀江にある仕立て直しやさん。名前はカタカナで「サロン・ド・リデザイン・クローゼット・ドット・ネット」で、最寄り駅である地下鉄四つ橋線「四ツ橋駅」から徒歩6分ほどのところにあります。

そんなわけでさっそく店舗に到着。



お店の前には看板が立てかけられており、カフェメニューなどが書かれています。支払いは現金以外にクレジットカードや電子マネーにも対応しているようです。



店内はこんな感じで4人がけのテーブルが2つと、実施にSDRCで行ったリデザイン事例が飾られており……



壁はガラス張りになっているので、奥で実際に洋服のお直しやリデザイン作業を行っている従業員さんの様子が見られるようになっています。



この日持ち込んだのは、常々裾上げして欲しいと思っていたデニムパンツ。



お直しの相談に乗ってくれたのは副店長の谷建助さん。



「ただの裾上げ」ということで、さっそく店舗の奥にある試着室で履いて、どのくらい裾上げするかを確認します。



「これくらい上げましょう」ということで、裾をピンで止めたらほぼこちら側の作業は終了。



デニムの裾のステッチカラーは自由に選ぶことができます。SDRCには以下のようなステッチに使用する糸の見本もあり、この中から好きなカラーを選らんでOK。ステッチの方法もシングルステッチチェーンステッチなど、好みのステッチが選べます。特にこだわりがなければ、元のデニムと同じ色の糸で同じステッチで裾上げしてもらえます。



その日のお店の混み具合などにもよるそうですが、お伺いした日は平日のお昼過ぎの時間だったため他にお客さんもおらず、さっそく目の前で裾上げを行ってくれました。



裾上げの仕上げは「チェーンステッチ」でお願いしており、SDRCで使用しているチェーンステッチミシン「ユニオンスペシャル 43200G」の後期型で行ってもらいました。このチェーンステッチミシンは独特のねじれとアタリ感のあるチェーンステッチが出るそうで、かの有名な岡山の「桃太郎ジーンズ」でも裾縫いに使用されているそうです。



まずは切りっぱなし状態になった裾を折り曲げて……



ユニオンスペシャル 43200Gで縫います。



こういった待ち時間の間にカフェラテを飲みながらまったり……



といきたかったのですが、裾上げ作業が早すぎてコーヒーを飲む前にあっという間に完成。ガラス越しではあるものの、目の前で実際に縫っている様子を見られるのはとても新鮮。「今からここを縫うよ〜」という感じでデニムの裾を見せてくれたのも驚きでした。



というわけでこれが仕上がりです。黒地のデニムに黒のステッチなので分かりづらいのですが、独特のねじれるようなステッチが見られます。



裏面は縫い目が鎖のようにつながっており、これがまさにチェーンステッチと呼ばれるゆえんです。



実は裾上げ用以外にもう1本デニムパンツを持参していたので、速攻で裾上げが終わってしまったのでこれのお直しの相談にものってもらうことに。というのも、ここ数年でブクブクに太ってしまったGIGAZINE編集部員が在りし日に履いていたお気に入りのデニムで、常々「これがもう一度履けるようになれば……」と思っていたところにSDRCを見つけたので、これは是非とも相談してみたいと思っていたわけです。



「ブクブクに太ってしまった足でも履けるようにしたい!」と言ったところ、おもむろにデニムパンツを裏返し始める谷さん。



デニムパンツを裏返した時、デニムの前後の生地を縫い合わせているサイドの部分に余裕があることがあるそうで、以下のような場合は0.5mmずつくらいなら簡単にサイズアップできるそうです。なお、サイズダウンの際はこの部分を増やせばいいだけなので、サイズアップよりも楽に行えるそうです。



もちろんこれ以上サイズアップしたいという場合は生地を付け足したりすることで対応することも可能。



以下の紙は、谷さんが編集部員の要望を聞きながらメモしていたもので、こんな風にデニムの内股部分に生地を入れることでサイズアップを図ることができます。



内股部分に追加する生地は元のデニムの生地と似たものにすることもできるし、まったく別物を入れてしまうこともできます。もちろん糸だけでなく布の見本も大量にあるので、これをチェックしながら決めてもいいし、自分で「この生地を使ってほしい!」と持ち込んでもOK。さらには「縫い目はダブルステッチにして欲しい」など、ステッチ方法や糸の色を注文してもかまわないそう。なお、SDRCの店舗で行える範囲の直しやリデザインならば、注文から最大でも10日ほどで依頼した洋服は戻ってくるそうです。ただし、高度な直しやリデザインの場合は店舗の設備だけでは行えなくなる場合もあるので、その場合はもう少し時間がかかることになるかもしれません。





デニムの場合は関係ありませんが、ボタンの見本も一緒に見せてもらいました。SDRCのお客さんの中には、シャツのボタンを上から下まで全て指定して「付け替えてほしい」と注文してきた人もいるそうです。



また、店舗に飾られているもののようにダメージ部分の修復や……



染色などを依頼することも可能。ただし、染色など専門の業者に委託する必要がある加工は、業者の都合により返ってくるタイミングが異なってくるので、リデザインにかかる時間が長くなることもあるそうです。





以下のデニムスカートは、デニムパンツをリデザインしたもの。



これもデニムパンツをリデザインしたスカートで、長年着られなかったものが「今着られるもの」に直してもらえるというのは、クローゼットの中で眠ったままの洋服がある人にとってはうれしいもの。



以下のデニムジャケットとデニムパンツは、箔工芸作家の裕人礫翔さんに加工してもらったものだそうで、以下のような特殊な加工も「時間はかかるものの」受けられるそうです。



さらに、実際に店舗でリデザインしている様子を見学させてもらうことができました。



これは何を縫っているのかというと……



デニムパンツをデニムスカートにリデザインしているところでした。



さらに、直しやリデザインではなく、新品の製品を作っているところにも遭遇。



裾上げだけの依頼も全然OKとのこと。洋服を購入する度に肩幅を少しだけ詰めに来るお客さんなどもいるそうで、既製品にありがちな「このデザインは最高に気に入ったけど、自分にピッタリのサイズがない」といった場合でも、サイズをピッタリに調節してくれるわけです。



なお、SDRCは電話やウェブ上からも見積・予約・お問い合わせできるようになっており、実際に店舗まで行かなくても直しやリデザインを依頼することが可能。実際にどんな仕上がりになるのか気になる場合は、直しやリデザインの事例がSDRCの公式Twitterアカウントホームページ上で公開されているのでチェックしてみればOK。

ヴィトンの洋服をリメイクして作った犬用の服



ワンピースがスカートに変身



2つの洋服を合体させてひとつにすることもできます。



破れをきれいに直してもらうことも可能。



なお、洋服の直しの料金は以下のページの通り。基本的に布を使用しないような直しは最低価格に近い形で仕上げられるそう。追加で布を使用するようなサイズアップやリメイクに近い形になると、別途で必要なものが増えるので料金が上がるとのこと。基本的にはどのような直しやリデザインを行うかによるので、気になる人は実際に店舗を訪れるか連絡してみてください。

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