不幸な自分に酔ってる?「エセ苦労人」を演じる人の心理

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『最近付き合っていた男性と別れました。付き合うと言っても、ほんの2か月でしたが』
そう切り出したのは、コールセンターで働く27歳の女性。

『別れる必要も無かったのかもしれませんが、気持ち悪くて。
彼は自分が幼い頃、貧乏だったとか片親で苦労したとか、けっこうな不幸話をしてくるんです。
べつに苦労してようが、してなかろうが好きになったと思います。

でも、その不幸な苦労話が、実は嘘だったんです。
彼はわりと裕福で、両親は公務員だそうです。
彼の同級生から聞いたから本当です。
実際にご両親も健在だと、彼の兄から聞きました。
もう嘘ばかりで、怖くなって別れました。

だって、貧乏人が金持ちのフリするのはわかるけれど、逆って意味わからないんですけど。』

確かに変わった話ですね。

こんにちは、コラムニストの玉恵です。
では、今回は嘘のスペシャリスト、夜の仕事の方達にお話を聞いてみましょう。

●裕福なくせに貧乏話、苦労もないのに苦労話をした経験はありますか?

『えっ?ほとんど毎日しますよ!僕は両親健在ですが、施設で育ったと言っています。そのほうが同情して通ってくれるかな、と思って言っていたのが、どんどん快感になって。なんていうか、不幸な自分に酔ってる というか。最近は聞かれていないのに言ってますね』(25歳男性/ホスト)

『私もよく可哀想な嘘の話しますよ。大した苦労もしてないけれど。私の場合は、不幸な自分を客観的に見て面白がっているという感じですね。でも、嘘の話をしているうちに、どんどん現実にもあったのではないかという気になってきますよ。人生が二つあるような気になってくるので、正直楽しんでいますね。その環境にもメゲないポジティブな自分に憧れているのかも』(28歳女性/ホステス)

『俺は貧乏にも、ひどい親の元でもたくましく生きる自分に憧れて、そういう演出をする時がある。実際は割と裕福でホストで働かなくてもいい位は仕送りある。でも、友人で奨学金で学校来てて、勉強の合間に肉体労働で生活費稼いでいる奴が居てカッコいいと思った。筋トレになっていい、とか言ってた。そいつは片親で、親に楽させたいが口癖。いい会社に入るためか、勉強も頑張って上位。そいつになりたいのかも。だからホストではそいつになりきっている』(20歳男性/ホスト)

●隣の悲劇は良く見える?

まるで皆さん役者のようですね。

確かに、小公女セーラの不幸にもイジメにもメゲずにポジティブに生きている姿は、憧れすら感じます。
だからこその名作。

自分がそんな勇敢で、強く清く生きれたらと思うとまんざらでもありません。
ですが、実際に自分の身に降り懸かったら、乗り越えられる人はどれくらい居るのでしょう。

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実際に不幸ではないからこそ、悲劇に憧れるのかもしれません。
どちらにせよ、幸せな現実に満足出来る人生を送りたいものですね。

●ライター/玉恵(ダメンズ専門家)