肌の色を超えた絆を育む5歳児(出典:http://www.telegraph.co.uk)

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幼い子供が大人に大切なことを気付かせ、学ばせるということが時にある。このほど5歳の男児が放った一言がFacebookに投稿され、大人たちの間で反響を呼んでいる。英『Metro』や米『WAVE 3 News』ら複数のメディアが伝えている。

米ケンタッキー州ルイビルに住むジャックス・ローズブッシュ君(5歳)には、プリスクールに親友がいる。それは、黒人のレディー君だ。アフリカ生まれのレディー君は2歳の時、4歳の兄のイノック君とともに白人夫婦のケヴィン・ウェルドンさんと妻のデビーさんのもとに養子として引き取られた。同じ学校に通うレディー君とジャックス君はとても仲が良く、2人はいつも一緒に遊んでいるという。そんな仲良しの2人を証明するかのような出来事が起こったのは2月24日のことだった。

その日の朝、ジャックス君の母リディアさんは、髪が伸びて来た息子に「週末、髪を切りにいこうか」と提案した。するとジャックス君は「レディー君みたいに髪を剃って短くしたい」と言ったという。そしてジャックス君はリディアさんにこう発言した。

「僕がレディー君と同じ髪型にしたら、きっと先生はどっちがどっちかわからなくて困っちゃうよ。」

リディアさんは、自身のFacebookにジャックス君とレディー君が昨年のクリスマスに2人並んで撮った写真を投稿した。そして「みなさん、この2人には似ているところがあるのがわかると思います」と綴った。

白人のジャックス君と黒人のレディー君。見た目は明らかに違う容貌だ。しかしながら子供が持つ純粋さやその無邪気さといった共通点が2人の笑顔に表れている。そこには肌の色に対する互いの偏見や嫌悪もなく、ジャックス君から見てレディー君と明らかに違うのは髪型だけだということが証明されているのである。「2人同じ髪型になればきっと先生だって見分けがつかないだろうから、先生を困惑させることが面白くて仕方ない」と考えたジャックス君の無邪気さに母のリディアさんは思わず微笑んだという。

そして28日、ジャックス君はレディー君を伴って散髪をした。伸びた髪にバリカンを入れられ、レディー君のように髪がどんどん短くなっていく自分の姿を見て大興奮している様子が『WAVE 3News』の動画で公開されている。

すっきりと剃り上がったジャックス君の頭を見たレディー君は「ジャックスが僕になった。僕、ジャックスだね」と笑顔を見せ、大親友とハグを交わした。

その様子を見ていたレディー君の父、ケヴィンさんは「子供は本当に純粋だなと感心します。大人になるとそれを忘れがちですが、子供を通してそうした気持ちを取り戻すことができるのは素晴らしいと思います。息子は私にはもちろん似ていません。でも、私たちは全てをシェアし互いに支え合う家族です。私が死んでも子供たちはウェルドンという名を引き継ぎ、全てのものを相続するのです。つまり(肌の色が違っても)永遠に私たちは家族なのです」と語っている。

一方、ジャックス君の母リディアさんは「息子が、レディー君との唯一の違いは髪型だと言った時、肌の色のことなどこれっぽちも頭にない息子を素直に面白いと思ったんです。だからFacebookに投稿したのですが、こんなに多くの反響があるとは思いませんでした。息子はレディー君の肌の色のことなど全く口にしません。世間では人種差別が多いですが、私たちはこの5歳の子供達から学ぶことがあると言ってよいでしょう」と話している。

ジャックス君は、週明けに学校に行くのが楽しみでたまらないと語った。普段大人が気付かない大切なことを気付かせてくれたこの素敵な投稿に、22万以上の「いいね!」と10万以上のシェア、1万3000件超のコメントが寄せられている。

出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)