日中文化の源流をたどる「漢字三千年―漢字の歴史と美」特別展が、京都市美術館(別館)で今月24日に開幕する。写真は昨年10月の開会式と展示品。

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日中文化の源流をたどる「漢字三千年―漢字の歴史と美」特別展が、京都市美術館(別館)で今月24日に開幕する。これは昨年10月に東京都八王子市の東京富士美術館で開幕した同展の全国巡回展のひとつ。世界初公開の「漢字の刻まれた兵馬俑」や西安にある日本人遣唐使・井真成の墓誌など国家1級文物23点を含む国宝級110点が展示される。

昨年10月に東京で開かれた開会式には日本と中国の政財界人、文化人や各国駐日大使らが出席。かつて八王子の創価大学で学んだ程永華中国大使は「この度の展覧会が懐かしい八王子の地で開催されることは感慨深い。本展覧会が、日本の皆様の漢字の歴史と中国社会への理解を深め、両国の文化交流を推進し、相互理解と友誼を深める機会となることを確信する」とあいさつした。

見どころとしては、3200年前の先祖の祭を占う文字が刻まれた牛骨、2500年前の「通行・免税証明」となる内容が象嵌(ぞうがん)された青銅器や、2000年前の「最古の処方箋」が書かれた絹布など、古代の人々の生活・文化を知るタイムカプセルとも言える「漢字」の数々が見られること。

特に、日本人遣唐使井真成の西安にある墓誌で、「日本」という国号が明記された唯一の墓誌石である「井真成墓誌」は注目の的だ。

最も注目したいのは、「文字の刻まれた兵馬俑」。秦の始皇帝が亡くなった時に墓に納めるために作られた「兵馬俑」。この兵馬俑の兵士の体や鎧の一部に漢字が刻まれている。世界初公開なので必見の価値がある。このほか、国宝級の漢字文化財が数多く展示され、興味は尽きない。漢字ファンのみならず、友人・親子で日本人とつながりのある「漢字」文化に触れてみてはいかがだろうか。(編集/内山)

<今後の巡回展>
【京都展】京都市美術館(別館):3月24日(金)〜4月21日(金)
【新潟展】新潟県立近代美術館:4月29日(土)〜6月11日(日)
【宮城展】東北歴史博物館:6月24日(土)〜8月11日(金)
【群馬展】高崎シティギャラリー:8月20日(日)〜9月10日(日)

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