17日、韓国や海外に相次ぎ建てられる慰安婦像が日韓の外交問題となる中、韓国で新たな「銅像問題」が起こっていると韓国・聯合ニュースが伝えた。写真は朴槿恵氏の取り調べ等に関する報道。

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2017年3月17日、韓国や海外に相次ぎ建てられる慰安婦像が日韓の外交問題となる中、韓国で新たな「銅像問題」が起こっている。大学に設置されている韓国の歴代大統領の銅像に、罷免された朴槿恵(パク・クネ)前大統領の像を加えるべきかとの問題だ。韓国・聯合ニュースが伝えた。

忠清南道(チュンチョンナムド)にある韓瑞(ハンソ)大学では、2011年から彫塑専攻の学生らによって歴代大統領の銅像制作がスタート、1945年以降に在任した韓国大統領の銅像が学内に並んでいる。政治的な意味はなくあくまで教育目的のもので、「学生らが大統領の銅像の下で野望を育み努力し、大統領や世界的な人物の輩出を願う」との意味が込められているそうだ。

しかし数年前、誰かが意図的に李明博(イ・ミョンバク)元大統領の銅像のみを写した写真をSNSに掲載、銅像設置の意図を知らないネットユーザーが「生きている人の銅像を建てるとはとんでもない」と批判するなど波紋を呼んだこともあった。

これに加えてこのほど罷免された朴氏の銅像が設置されれば、前回同様の状況を招く可能性も否定できない。学生らからは「また写真を撮って掲載する人が出るかもしれない」「いくら教育次元のことだとしても弾劾された大統領の銅像を建てるのは問題があり、制作には慎重になるべき」と心配する声が挙がっているという。大学側は「今すぐ制作するという計画はない」とし、「李氏の銅像も退任後ある程度の時間がたってから制作されており、朴氏の銅像についてもまだ何も決まっていない」と話している。

ちなみに韓国中部の世宗(セジョン)特別自治市では、朴氏が揮毫(きごう)した石碑に対し市民団体が撤去を要求するなど、こちらも「やっかいな問題」として浮上するのではないかとの見方が出ている。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「弾劾されたんだから建てるべきじゃない」「授業料を浪費しないで」「銅像を設置するお金があるのなら、苦学生に奨学金としてあげるべき。無駄遣い反対」「それを見て学生が野望を抱けると思う?」と設置に反対するコメントや、「韓国の第18代大統領は崔順実(チェ・スンシル)でしょ?」「建てるのなら崔順実の銅像と一緒に建てるべき」と一連の国政介入事件に対し皮肉を込めたコメント、「恥ずべき歴史もれっきとした歴史」「事実をしっかり銅像に刻むのなら建ててもいい。人々がその銅像を見て駄目な指導者を二度と選ばないように…」「任期を全うできなかったんだから5分の4くらいの完成度にしないとね」「弾劾1号って表記するのを忘れないで」と条件付きで設置に賛成するコメントなど、さまざまなコメントが寄せられている。

このほか、「なんとかして朴正熙(パク・チョンヒ。朴槿恵氏の父親で第5〜9代大統領)の偶像化は阻止しなきゃ」「(元大統領の)全斗煥(チョン・ドゥファン)や盧泰愚(ノ・テウ)の銅像も撤去しろ。内乱を起こした罪で処罰されたんだから」と歴代大統領に関して物申すネットユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)