片岡医師は花粉症対策として、(1)周りの花粉を減らす、(2)花粉の侵入を防ぐ、(3)花粉症の症状を軽減するとして、次のように提案する。
 「花粉が蔓延し始める今からなら、脈拍が10程度上がる軽い運動をお勧めします。あるいは、乾布摩擦や熱めのお風呂に入るのもいい。副交感神経が過剰になるのを抑えるためです。それにより血管の収縮や緊張が増し、鼻水なども出にくくなるはずです」

 また、こうした対策と並行して、日常的にできる取り組みも重要だ。
 「外に出たら防護用マスクの着用や、家に帰ったら手や顔、髪の毛など、外気に触れた身体の部分を洗い流すこと。当然、上着などの服装も家の中へ入る前に払い除ける必要があります」(前出・健康ライター)

 さらに、外から持ち込まれる花粉対策として重要なのが、“家の中の花粉対策”だ。素朴な疑問としてよく取り上げられるのは、「花粉はどこから家の中に入ってくるのか?」というもの。
 これに応える実験が、洗剤メーカーの花王生活者研究センターで行われている。
 測定は花粉が飛散する3月、千葉県の集合住宅で3〜4家族の生活を想定し、人を出入りさせた。その上で、窓を開け締めしたり、洗濯物を取り込むなどして、室内の花粉の量や溜まりやすい場所を調べたという。
 結果は、花粉の6割は窓や換気口から入り、その大部分は床に落ちていた。外に干した洗濯物や布団などに付着して入ってくるものは約4割。布団は、風に直接当たらない内面にも花粉が付いていたと言う。

 同センターの研究員は、「窓は開けない方がいいと言えますが、換気の点でそうもいきません。そんな時に最も有効的なのは、カーテンをきちんと閉めることです」
 と話している。
 「窓を全開にしても、レースのカーテンを閉めるだけで入ってくる花粉の量は約40%減ります。さらに窓を開ける幅を10センチにすると、全開に比べ約80%カットできる。洗濯物を取り込む際は、1枚ずつ、しっかりと花粉を払い落とすことを心掛けましょう」(前出・健康ライター)

 また、家の中に花粉が入ってしまったら、掃除機で取り除く。
 花粉が溜まりやすい窓際や換気口周辺は特に念入りにしたいものだ。

 “花粉地獄”から逃れるために、まずはできることから始めてはどうだろうか。