3月18日のセリエA29節でも出番がなかった長友(左)と本田(右)。不安を抱えたまま日本代表へ合流することになった。写真:Alberto LINGRIA、Getty Images

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 3月16日の日本代表メンバー発表(23日にUAE戦、28日にタイ戦)でもっとも物議を醸したのが、本田圭佑と長友佑都の選出だった。今シーズンのミランとインテルで完全に出番を失っているからだ。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は会見で、「彼らはたしかにクラブで試合に出ていない。しかし、代役がいるのかという問題があります。2人はプレーのみならず存在が非常に重要で、大きなプレッシャーのある試合では経験が必要になります。とくにUAE戦はそうです」と絶大な信頼を強調。さらに「本田と長友はビッグクラブと言われるチームにいます。そこでトレーニングするだけでも違う。そういった意味でも彼らは信頼できます。試合で出番がなくてもプラスアルファの練習をしている」と語っていた。
 
 とはいえ、いくらトップレベルのクラブで激しいトレーニングを積んでも、公式戦に出ていなければ試合勘やコンディションを保つのは誰にとっても難しい。日本代表合流前に少しでも出場機会を得ることが期待されていた。
 
 しかし、現地時間3月18日のセリエA29節で、インテルはトリノ(2-2で引き分け)、ミランはジェノア(1-0で勝利)と戦ったが、長友と本田はいずれもベンチ入りしたが出番なし。90分間ずっとベンチを温め、ともにイタリア・メディアから冠された「パンキナーロ(ベンチ要員)」という有り難くない愛称を図らずも証明する格好となった。
 
 2017年に入って以降、長友がインテルの公式戦13試合で出番を得たのは2試合で、プレータイムはわずか93分間。本田はさらに酷い状況でミランの公式戦14試合で1試合、それもプレー時間はアディショナルタイムの1分間のみという有様だ。
 
 同18日にはフランクフルトから長谷部誠が膝の手術に踏みきることが発表されたため、キャプテン不在で重要なワールドカップ最終予選2試合に臨む日本代表。その意味では本田と長友の経験はより重要度を増すが、所属クラブでの出番の少なさを考えると、100%のプレーを見せるのは不可能だろう。
 
 ハリルホジッチ監督はメンバー発表会見で、「本田と長友がプレーするとは限らないし、合流してから状態を見てみたい」とコメントしていた。“経験”と“コンディション”を天秤にかけたうえで、どんな決断を下すのか。注目が集まる。
 3月シリーズの日本代表メンバー25名は以下のとおり。

GK
西川周作(浦和レッズ)
川島永嗣(メス/フランス)
林彰洋(FC東京)
 
DF
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
酒井高徳(ハンブルク/ドイツ)
長友佑都(インテル/イタリア)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
森重真人(FC東京)
昌子源(鹿島アントラーズ)
植田直通(鹿島アントラーズ)
 
MF
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)※
山口 蛍(セレッソ大阪)
今野泰幸(ガンバ大阪)
郄萩洋次郎(FC東京)
倉田秋(ガンバ大阪)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
清武弘嗣(セレッソ大阪)
 
FW
本田圭佑(ミラン/イタリア)
浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)
原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)
大迫勇也(ケルン/ドイツ)
岡崎慎司(レスター/イングランド)
久保裕也(ヘント/ベルギー)
 
※長谷部は合流辞退が濃厚。

【日本代表PHOTO】UAE戦、タイ戦に向けたメンバー25人