小学校には和式のトイレが残っていることも多く、新1年生は入学後にトイレに行きたがらないということもあるという。入学前に和式トイレの練習をさせるべき?

「最近の子は和式便器を見たことがない子もいて、入学して学校の和式便器を見た途端、カルチャーショックを起こしてしまうこともあります。通う学校に和式がある場合、入学前に和式便器がある施設や祖父母の家などで練習しておくといいでしょう」

こう話すのは、学校のトイレの研究会主任研究員の井尾加奈子さん。ママたちの世代が子どもの頃は、自宅や祖父母の家に和式便器があり使った経験があることが多いため、ジェネレーションギャップに気付かない場合がある。だが現在、家庭や商業施設では洋式トイレが普及しているため、和式を見たことがない子どもたちがほとんどなのだとか。

練習する余裕がないなら、和式トイレの使い方が載っている絵本などを使って、どうやって使うものかを教えておくのもおすすめだ。使い方が分からないと焦って失敗してしまい、学校で排せつすることに苦手意識を持ってしまうこともあるので、事前に準備をしておこう。

●洋式しか見たことのない男の子に小便器の練習は?

ちなみに、男子トイレは個室の大便器より小便器の方が多いという。自宅の洋式便器に慣れている男の子に、小便器の練習は必要?

「練習は和式便器ほど心配しなくても大丈夫だと思いますよ。ただ、便器との距離が遠いと汚してしまうので、子どもが分かるように便器の前に足型のマークを付けている学校があります。近づいて使うことを教えておくと安心です」

●苦手意識を持つのは和式トイレだけじゃない?

子どもが学校のトイレを使いづらいと感じるのには、休憩時間の短さも理由のひとつだ。

「例えば、トイレに和式と洋式があっても洋式便器の数が少ないと、多くの生徒が苦手な和式トイレを避け、洋式の前に列を作ります。すると待ち時間で休憩時間が終わってしまい、落ち着いて排せつできません」

新1年生は、ただでさえ慣れない小学校生活が始まるので精神的な負担が大きい。まずは子どもが慌てないように、事前に確認できる入学説明会などの機会に、学校のトイレはどうなっているのかのぞいてみよう。

(ノオト+石水典子)