FC東京FWピーター・ウタカとFW大久保嘉人が喜びを分かち合う

写真拡大

[3.18 J1第4節 FC東京3-0川崎F 味スタ]

 後半17分に背番号9がピッチへと送り込まれる。すると、それまでスコアレスで進んでいた試合が一気に動き出す。流れを劇的に変えたのがFC東京のFWピーター・ウタカだった。

 昨季J1リーグで19得点を奪い、得点王に輝いたストライカーの電撃加入が発表されたのは今月1日だった。1週間後の8日に行われたU-20日本代表との練習試合ではキレを欠いていたウタカだったが、15日のルヴァン杯グループリーグ第1節仙台戦でPK弾を決めると、この日は最前線で絶大なる存在感を示した。

 後半31分にオウンゴールで先制すると、同41分にウタカが大仕事をやってのける。左サイドを鮮やかにDF太田宏介が突破すると、「あの瞬間、太田選手が良い持ち出しをしたし、彼のクロスの精度も分かっている」とゴール中央に走り込み、太田のピンポイントクロスを右足ダイレクトで合わせてネットに突き刺し、貴重な追加点を奪取する。

「良いボールが来たので、難しいことを考えずにしっかり当てることを意識した。1-0というシチュエーションだったので、このゴールを決めるか決めないかで、その後の展開は変わってくると思っていたので、決められて良かった」。自身の移籍後リーグ戦初ゴールに喜びを表しつつ、「本当に素晴らしいクロスが来た。半分以上は太田選手のゴールです」とアシストを供給した太田への感謝を忘れなかった。

 そして、後半アディショナルタイムにはFW大久保嘉人との連係から、ダメ押しゴールを演出する。ルーズボールを拾った大久保からパスを受けると、「コンビネーションに関しては毎日練習して、同じ時間を過ごしているので、難しく考えていない」とPA内へと走り込む大久保の動きを見逃さずにリターンパスを通す。ボールを受けた大久保はGKチョン・ソンリョンまでかわしてゴールを陥れ、移籍後初ゴールを記録した。

「良いアシストで大久保選手のファーストゴールを、チームとしてサポートできて良かった。自分自身もうれしいし、彼にとっても素晴らしい瞬間だったと思う」とエースの得点を満足気に振り返ると、さらなる連係向上に意気込みを示す。「あのゴールは良いコンビネーションからのゴールだったね。これから、よりお互いを合わせていきたいし、プレーの精度ももっと高めていきたい」。

 お膳立てを受けた大久保も、昨季得点王との連係に手応えを得たようだ。「ウタカと俺が前にいれば、どこのチームも怖いと思うし、これからもっと良くなってくると思う」。昨季19得点を奪ったウタカ、そして15得点を奪った大久保の新コンビが、チームを勝利に導く得点を量産しようとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!

●2017シーズンJリーグ特集ページ

●[J1]第4節1日目 スコア速報