人間関係に疲れたとき、気持ちをリフレッシュできる方法
筆者はこれまで心理カウンセラーとして様々な悩みや相談ごとを聴いてきましたが、そんな中でタントツで多かったのが人間関係に関する相談です。
一見、表面的には違う相談のようにみえても、掘り下げてゆくと「それって結局人間関係で悩んでいるのでは?」というパターンも多いものです。それだけ多くの人が他人との関係性で悩み疲れているのだと感じます。
そこで今回は心理カウンセラーの筆者が、人間関係に疲れたときに気持ちをリフレッシュできる方法として3つのことをご紹介します。
職場や友人関係に限らず人間関係に疲れたと感じるときは、ある限られたコミュニティの中で閉塞感や負荷を抱いたときではないでしょうか。そのコミュニティにいることで心労やストレスを感じてしまうわけです。
例えば職場であれば異動や転職、友人であれば関係を断つことでそれらから逃れられますが、それは容易ではありませんよね。
そんなときの対処法として有効なのが、外に目を向けてみることです。つまり自分から新たなコミュニティに参加をするということですね。趣味の集まりでもいいですし、習い事でもいいですし、新しい人間関係を構築することで、改めて今ある人間関係が全てではないことに気が付くはずです。
そうして人間関係の更新をすることでしがらみから離れ、気持ちもリフレッシュできることでしょう。
人から離れて、自然と触れ合う筆者は心理カウンセラーとして様々な方の話を常日頃聴いていますが、正直なところ時に疲れてしまうこともあります。というのも、いくら人の話を聴くことを生業としていても、人と接することや人と対話をし続けることは、やはりそれなりに疲れるものだからです。
それはなにも人間関係に疲れたわけではありませんが、それはきっと人はどこかで他人から離れる時間を必要としている表れでもあると思うのです。その結果なんでしょう。
そんなときにリフレッシュができる方法として有効なのが、自然と触れ合うことです。これは筆者自身も心掛けていることでもあります。ベストなのは山や海へ出かけ、大自然を感じることですが、それが難しくとも身近なところで空を見上げて浮かぶ雲を眺めてみる、道に咲いた花に目を向けてみるといった些細なことでも構わないのです。
植物、動物、自然の風景などへ意識を向ける機会をぜひ設けてみてください。そうすることで疲れた心のバランスを回復させてくれます。人もまた自然の一部なのですから。
“あなたとわたしは違う”と認識するこの地球上に人類が誕生してからどれだけの人が産まれて死んでいったのか。その数は計り知れません。ですがこれだけははっきりといえるのが、後にも先にも同じ人間は存在をしないということです。それはつまり他人と自分は違うということですし、違って当たり前ということです。
人間関係に疲れたときというのは、多くの場合、自分と相手の考え方や意見の違いから労力を費やしたときではないでしょうか。「なんであの人は分かってくれないの」「あの人の考え方はおかしい」などですね。でもそれも当然のことなのです、人はそれぞれ違うのですから。
とりわけ女性の場合は協調性を大事にしますので、自分達とは違う意見を持った人を否定し排除しがちです。ですがそこで、あなたとわたしは違って当然。そう考えて相手を受け入れることで、無駄な怒りを抑えて気持ちを楽にできます。
今回は気持ちをリフレッシュする方法としてお話をしてきましたが、人間関係はあなたの考えかた次第で、明るくも暗くもなるのがまた事実です。その選択はあなた自身にあるということを、忘れないでくださいね。
【画像】
※ Markevich Maria / Shutterstock
【筆者略歴】
大間 秀章
大学や企業を対象に専任カウンセラーとして従事する傍ら、執筆活動も行っている。専門分野は人間関係、恋愛、キャリア、メンタルヘルス、人生論。保有資格は産業カウンセラー、気象予報士 など。