クルマは人や荷物を運ぶツールと考え、エンジン出力やボディサイズといったスペックで選ぶ人も多いかもしれません。

が、今回紹介する5台のクルマはそういったスペックではなく、独創的なデザインや色使いなどがファッションのアイテムの一つとして捉えることのできる、お洒落なスモールカーです。

MINI

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お洒落なスモールカーの定番といえばミニでしょう。BMWミニとなって3世代目となる現行型ミニは、2014年3月に販売開始しました。当初は3ドアモデルだけでしたが、2015年にはホールベースを延長し、ユーティリティを高めた5ドアモデルも追加されています。

丸目のヘッドライト、ワイド&ローのボディはどこから見てのミニそのもの。インテリアデザインにも円を多用し、個性を主張しています。3ドアはパーソナルユースのイメージが強かったですが、5ドアの追加によってファミリーユースにも対応できます。

搭載するエンジンは1.2L、1.5L、2Lガソリンエンジンと1.5L、2Lディーゼルエンジンの5種類で、すべてターボエンジンとなっています。ミニの車両本体価格は226万円〜421万円です。

■スマート・フォーフォー

メルセデス・ベンツが生み出したシティコミューターがスマートです。2人乗りのスマートフォートゥーが注目されがちですが、2015年10月に日本に導入された3代目スマートは4人乗りのフォーフォーが主力モデルとなります。

ルノートゥインゴと共通のRRレイアウトの採用によって、最小回転半径は4.1mと軽自動車並の取り回しの良さを実現しているのが特徴です。コンパクトなボディながら通常でも185Lというラゲージ容量を確保し、50:50の分割可倒式リアシートを倒せば最大730Lという大容量のスペースが出現します。

搭載するエンジンは1L直3DOHCと0.9L直3ターボの2種類で、6G-DCTと呼ばれるデュアルクラッチシステムが組み合わされスムーズな加速を実現しています。チューニングブランドのブラバスが手掛けたモデルを設定したスマートフォーフォーの車両本体価格は216万円〜312万円となっています。

■ルノー・トゥインゴ

スマート・フォーフォーと同じRRレイアウトを採用したスモールカーが2016年9月に登場したルノー・トゥインゴ。「パリが生んだスモールカー」がキャッチフレーズです。

スマート・フォーフォーがプレミアムコンパクト路線なのに対して、こちらはフレンチカジュアルを目指しています。エクステリアカラーに合わせて、青、白、赤のトリコロールカラーからインテリアカラーを選べるのが特徴です。

搭載するエンジンは0.9L直3ターボと1L直3DOHCの2種類で、ミッションはターボには6速EDC、1L自然吸気エンジンには5速MTが組み合わされます。上級モデルにキャンバストップ車を設定するトゥインゴの車両本体価格は171万円〜199万円と全車で200万円を切っています。

シトロエン・C4カクタス

ユニークなSUVスタイルのスモールカー・シトロエンC4カクタスは2016年10月に限定200台で販売されました。

C4カクタスはボディのサイドに装着された時速4kmまでの軽い衝撃からボディを保護するエアバンプが特徴です。インテリアは旅することをイメージし、助手席側ダッシュボードに配されたトップボックスやドアのグリップはスーツケースをモチーフとしています。

搭載するエンジンは1L直3DOHCで、シフトレバーの代わりにボタンで操作する5速ATが組み合わされます。個性的なスタイリングが特徴のC4カクタスの車両本体価格は、238万円〜241万9200円となっています。

■フィアット・パンダ

3代目となる現行型フィアット・パンダは2013年6月に導入されました。背の高いコンパクトハイトワゴンですが、全高は1550mmに抑えられているため立体駐車場に対応するなど、効率と実用性を兼ね備えています。

国産車にも存在するハイトワゴンですが、パンダはフロントから流れるようなシルエットを採用。インテリアはエアコンやメーター類にスクエアを用いるなどシンプルなデザインの中に遊び心を感じます。

搭載するエンジンは0.9L直2ターボで5速ATが組み合わされます。安全装備は時速30km以下の走行中に作動する衝撃回避軽減ブレーキのシティブレーキコントロールを装備しています。パンダの車両本体価格は213万8400円です。

(萩原文博)

街を彩る!お洒落なスモールカー5車種【2017年版】(http://clicccar.com/2017/03/18/454728/)