毎年HIV感染者報告数が増加しているなか、それを身近に感じていないわたしたちは、HIV感染から非常に無防備な状態となっています。HIV感染者は「気づいたら発症していた」と答える人も多く、例えHIVに感染していたとしても、それに気づけていない場合もあるのです。現状HIVは残念ながら、エイズを含め完治できない病気と言われています。しかし症状が深刻化する前に発見することができれば、現在の進歩した治療方法により、症状を抑えることも可能になってきています。感染を早く自覚せねば深刻化してしまうHIV。HIVとエイズの違いも確認しておきましょう。

HIVとエイズは同じではない

HIVとエイズは混同されがちですが、両者には意味においても性質においても大きな違いがあります。HIVはウイルスの名前。そのためこのウイルスに感染した際にHIV感染と言われます。そしてエイズは、HIVウイルスの増殖により、指定された症状が現れた場合に「エイズ発症」と言われます。HIVはウイルスの名前、エイズは病名ということですね。HIV感染は母子感染や血液感染、性感染が原因とされています。母子感染や血液感染は非常に稀で、ほとんどが性交渉による感染が占めていると言われています。HIV感染が深刻化するとエイズを発症してしまい、エイズは身体の免疫機能をぼろぼろに破壊してしまう恐ろしい病気です。世界中でも非常に多くの方がエイズで亡くなられている現実もあります。

こういったHIVの初期症状には注意

このように非常に恐ろしいHIV、エイズではありますが、エイズの初期段階、つまりHIVに感染したときとは、5割〜9割ほどの割合で、ある初期症状が現れます。それは「発熱」。初期症状にも色々なものが確認されてはいますが、HIV感染の初期症状を実感した方のほとんどが「発熱」を経験しているようです。さらにリンパ節膨張や咽頭炎、筋肉痛・関節痛といった症状もよく見られる初期症状で、まるで風邪やインフルエンザにかかったかのように感じられるそうです。危険な性交渉の後に風邪やインフルエンザのような症状が出た場合は、注意が必要です。医療機関に相談したり検査をしたりしましょう。

HIVウイルスは他人に移してしまう

HIV感染の怖いところが、自分が苦しむだけでなく、他人にも感染させてしまう点です。さきほど説明したとおり、ほとんどの原因が性交渉によるものだとされています。知らないうちに自分がHIVに感染しており、それが恋人や家族にも感染してしまうことがあるのです。HIV感染は、粘膜に血液や体液が入り込むことで起こります。避妊具の使用で大方の感染を防ぐことも可能です。しかしこれは100%防げるものではありません。愛する人のためにも、あるいは未来の愛する人のために、わたしたちはいち早く自分のHIV感染を確認し、十分な対策・処置を行っておくべきです。


writer:サプリ編集部