20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいる。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

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今回お話を伺ったのは、大阪で歯科助手のアルバイトをしている熊谷早紀さん(仮名・35歳)。黒髪のワンレンボブヘアに、モノトーンのカジュアルな服装をしている彼女は、黒目がちなパッチリ二重のかなりの美人です。財布やキーケースといった小物類はブランド物を使用しているようですが、その他の持ち物にも派手さはなく、男性が好みそうな女性です。そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は岡山県で、両親と5歳上と3歳上の兄との5人家族でした。父は私が26歳の時に病気で亡くなりました。高校卒業までは実家で過ごしていたんですが、父親は厳しかったですね。頑固親父って感じでした。その分、母親は優しかったです。よく父親に怒られたのを母親が慰めてくれていました。2人の兄とも仲良しです。どちらの兄も私にはベタ甘でしたね。特に一番上の兄は優しくて、カッコよくて、ちょっとだけ私はブラコン気味かもしれません」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「中学2年生の時です。クラスメイトです。私のほうから好きになって、猛烈アピールをした感じですね。彼はバスケ部のキャプテンで、クラスでも面倒見の良いリーダーみたいなタイプの人でした。地元が田舎なので、自転車で30分くらいかかるところに通学していたんですが、彼も私と同じ通学路で家が同じくらい遠かったんです。偶然を装って登下校を無理やり一緒になるようにして、2人で行動することを増やしてどんどん仲良くなりました。最後は告白されて付き合いました。彼はモテていたので、付き合うことをやっかむ女子グループもいましたが、変わらず仲良くしてくれる友達もいたので平気でした。中学時代は本当にラブラブでしたね。彼とは勉強のレベルも同じくらいだったので、同じ高校を目指し、3年に上がってからは一緒に勉強をするなど、とにかくいつも2人一緒に過ごしてましたね」

その後、2人とも同じ高校へ無事合格。高校時代も2人の付き合いは続きます。

「高校に進学した時点で、彼との付き合いは2年弱です。入学した頃にはすっかり2人の関係は落ち着き、各家族への紹介も済んで家族ぐるみの付き合いになっていました。なぜか父親が彼のことを気に入ったんですよね。彼はしっかりと大きな声で挨拶をするタイプだったので、好青年なところが気に入ったみたいです。穏やかな付き合いは続いて高校も3年生になり、地元に行きたい大学がないという理由で彼は関西の大学を受験することになりました。私は地元に残っても、関西に一緒に行ってもどっちでもよくて……。彼とは家族みたいな感情になっていたので寂しくなかったし、離れても大丈夫な自信があったんですよね。でも彼が一緒に関西へ行こうと誘ってくれたこともあり、関西の短大を受験することになりました。さすがに父親は大反対でしたね。でも、2番目の兄がすでに関西で仕事を始めていたので、兄との同居を条件に家を出ることを認めてもらいました」

そして、一緒に関西へ進学。別々の学校へ進学したことで、前のように会えない日々が続いたそうです。

「彼は4年制大学、私は短大へ進学しました。彼は学校と1人暮らしのためアルバイトなど忙しそうで、前より会えなくなりました。そのことで寂しくなったというより、暇になっちゃったんです。なので、私もアルバイトを始めました。そして、そこで2歳年上の大学生と出会いました。彼は広島の人で、男気があり同性からも異性からも人気がある人でした。同じバイト先でも彼のことが好きな女性が数人いるほど、広島出身の彼はモテていました。なんとなくその人のことを気になってはいたんですが、彼がいるので特に行動を起こす気はなかったんです。でも、その広島出身の彼が同じバイトの男性に私のことが気に入っていると言っていたそうで、その話が私の耳に入ってきて……。久しぶりの恋愛モードに突入してしまいました。彼とはそのままで、バイト先の男性へのアピールを、どんどんしていきましたね。バイトの飲み会では隣をキープしたり、まかないを食べるタイミングを合わせたりと、とにかくあなたは特別ですと伝え続けました。そして、バイト先のその人が告白して来てくれました。そこでさすがに二股をするわけにはいかないと思い、地元からの彼と別れました。でも、今思うと別れなければよかったのかもしれません……」

早紀さんは「将来もずっと一緒にいよう」と約束して一緒に大阪へやってきた彼を、わずか1年もたたないうちに振ってしまいます。

家族のような感情になってしまっていた地元からの彼と別れ、久々の幸せな恋愛モードが始まるはずだったのですが……。恋愛モード優先女〜その2〜に続きます。