米国のトランプ大統領は1月、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から「永久に離脱」することを正式に表明し、大統領令に署名した。米国抜きでのTPPでどこまでメリットを享受できるかは不明だが、TPPの意味合いや魅力が薄れてしまうのは間違いないだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 米国のトランプ大統領は1月、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から「永久に離脱」することを正式に表明し、大統領令に署名した。米国抜きでのTPPでどこまでメリットを享受できるかは不明だが、TPPの意味合いや魅力が薄れてしまうのは間違いないだろう。

 中国メディアの百度百家は16日、中国を牽制する意味合いのあったTPPは米国の離脱によって苦境に直面していると伝え、中国に加入を求める国も出ていることを伝えている。

 記事は、TPPの今後に向け、加盟国の足並みはまったく揃っていないことを指摘し、日本のように米国の参加を望み続ける国や、メキシコのように2国間の貿易協定に切り替えるべきとしている国、さらにはオーストラリアやチリのように「中国のTPP参加」を望む国もあると紹介した。

 続けて、「中国のTPP参加」を望む国はすでに行動を始めており、チリはTPP閣僚会合に中国の参加を要請し、殷恒民大使が出席したと紹介。中国側はチリで開催されたのは「TPP閣僚会合」ではなく、TPPもかかわるテーマを議論するため会合であると主張したが、いずれにしても「中国が米国に代わってTPPを主導することになるのではないか」という見方が浮上しているのは事実と論じた。

 また記事は、中国は過去にTPP参加を模索したことがあったものの、政治的理由によって実現せず、TPPがもたらす包囲網への対抗措置として東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を推進してきたと紹介。だが、米国がTPP離脱を表明した今、「中国は包囲の対象から参加を求められる対象になった」と指摘、中国がTPPに参加すれば「もはや日本がTPPを主導する余地はなくなる」とし、中国がTPPに関心を示し始めたのは、TPPを政治の道具としてきた日本に対し、「TPPを通じて、その影響力を圧縮するため」であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)