舞台挨拶に出席したYOSHIKI

 X JAPANのYOSHIKI(Dr、Piano)が17日、都内で開催された、映画『WE ARE X』(公開中)大ヒット御礼舞台挨拶に出席した。YOSHIKIはファンからの質問にも答え、「“痛みと一緒に共存していこう”と考えるようになって前に進めるようになった」と述べ、バンドの解散や、メンバーの死などの辛い経験を経て新たに芽生えた考えを明かした。

 『WE ARE X』は、米のスティーヴン・キジャック監督によるX JAPANのドキュメンタリー映画。2014年に米・ニューヨークのマディソン・スクエアガーデンで開催された公演と、その舞台裏のYOSHIKIをカメラが追い、X JAPANの歴史を探る。昨年1月には米映画の祭典『第32回サンダンス映画祭』でワールドシネマドキュメンタリー部門の最優秀編集賞を受賞するなど、世界でも高い評価を受けている。

 イベントは映画の上映終了後におこなわれた。満員の客席の中、YOSHIKIがステージに客席の間を抜けて登壇。歓声と拍手が会場に響いた。

 YOSHIKIは「『WE ARE X』ご覧いただき、ありがとうございます。先ほど渋谷でサイン会に行ってきました。29年ぶりにサイン会をやったのですが、やはり自分たちがここに立っていられるのはファンの皆様のおかげだと改めて感じました」と、同日にタワーレコード渋谷店でおこなわれた、映画のオリジナル・サウンドトラックのヒットを記念したサイン会と今回のファンとの直接のふれあいを通じ、そのありがたみを噛み締めていた。

 この日は客席からの質問にYOSHIKIが答える場面も。「解散等のつらい経験をどのように乗り切ってきたのか」という質問にYOSHIKIは「痛みは乗り越えるのもの、と考えずに、“痛みと一緒に共存していこう”と考えるようになって前に進めるようになった」と自説を語った。

 本日4回目の鑑賞であるというファンは観念的なシーンについて疑問をぶつけ、YOSHIKIも「あれ謎ですよね」と同意し、監督にその真意を尋ねたという。キジャック監督は「少しシュールな世界を表現したかった」と答えたという。

 また、サウンドトラックについては「監督に頼まれて、いくつかのシーンを観ながらピアノを弾きました」とその製作の裏側についても明かした。

 最後に質問したファンはこの日が誕生日で、YOSHIKIは「誕生日おめでとうございます」と祝福。YOSHIKIは映画を振り返り、「解散する前までは全てのことが当たり前だと思っていました。でも、29年経ってToshl(Vo)とPATA(Gt)、SUGIZO(Gt、Vl)とHEATH(Ba)がいて。そして心の中にはHIDE(Gt・故)とTAIJI(Ba・故)がいて…そういう奇跡の瞬間の連続なんだなと思いました」とX JAPANと自身の歴史とを重ねた。

 そして「そういう人生を問いかける、今起きている奇跡に感謝できるような映画になったと思いますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

 また、同日発表されたX JAPANのワールドツアーでは、7月11日・12日の大阪城ホール公演と7月14〜17日の神奈川・横浜アリーナでの4日間公演の約1年半ぶりの日本ツアーが開催される。なお、同ツアーでは今後、米公演などが順次発表される予定。

 YOSHIKIは「次のツアーはニューアルバムを引っ提げてのツアーになる…と思われます(笑)」と新作のリリースも間近であることを伺わせる発言が飛び出し、会場から歓声が上がった。(取材・撮影=松尾模糊)