中国の国営テレビ局である中国中央電視台(CCTV)は毎年3月15日に「3・15晩会」を呼ばれる特別番組を放送する。同番組は政府関連部門と中国消費者協会の共同で、1991年から3月15日に放送しているもので、毎回さまざまな企業を「消費者の利益を損ねる行為があった」として批判する。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の国営テレビ局である中国中央電視台(CCTV)は毎年3月15日に「3・15晩会」を呼ばれる特別番組を放送する。同番組は政府関連部門と中国消費者協会の共同で、1991年から3月15日に放送しているもので、毎回さまざまな企業を「消費者の利益を損ねる行為があった」として批判する。

 今年の「3・15晩会」では、日本の食品がやり玉に挙げられ、「放射能で汚染された可能性のある食品が中国に流れ込んできている」と伝え、中国のネット上では大きな波紋を呼んでいる。

 3・15晩会はネット通販サイトで販売されている一部の日本製の食品について、「原産地は日本としか書かれておらず、具体的な産地が明記されていない」と伝えた。さらに、中国は東日本大震災に伴う原発事故を受け、日本の一部地域で生産された食品の輸入を禁じているとしながらも、中国の一部ネット通販サイトや実店舗では輸入が禁止されている地域で生産された食品が堂々と販売されていると伝えた。

 中国メディアの生活晨報は17日、少なからぬ中国人が日本から輸入された食品を口にしたことがあるため、3・15晩会の内容は中国人ネットユーザーの間で「大きな反響を呼んだ」と伝えている。

 記事は、中国は東京都や福島県や栃木県、茨城県など10の都と県で生産された食品の輸入を禁じており、正規の輸入であれば原産地証明の提出のほか、放射能検査が行われることになっていると紹介。それにも関わらず、中国国内でこれらの地域で生産された食品が流通しているのは「非正規のルートで中国に持ち込まれているため」、もしくは「偽物」の商品であるためだと紹介した。

 3・15晩会は日本メーカーの製品を具体的に取り上げつつ、輸入が禁止された地域で生産された商品が中国で流通していると批判しているが、これは日本のメーカーが産地を偽装などして流通させているわけではないだろう。日本に滞在する中国人などの間では、日本で買い付けた商品を中国で転売する「代理購入」が流行しており、代理購入のルートで中国に持ち込まれている可能性は否定できないはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)