【FC東京vs川崎プレビュー】今季最初の“多摩川クラシコ”…通算対戦成績では川崎優勢

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■FC東京 今節はルヴァン杯から中2日、メンバーに関しては流動的

 前節はG大阪の厳しいプレスの前にリズムを作れず、今季初黒星を喫した。ただし、3失点はいずれもミス絡みであり、「守備面での修正はできる」と林彰洋。ここで課題が露呈したことをプラスの材料に変え、さらなる積み上げを図っていく。

 また、篠田善之監督は、「ここのところ、前線からの積極的なプレスを失いかけていた」と振り返り、15日に開催されたルヴァン杯では、「攻守のアグレッシブさを取り戻すこと」を求めた。8名の先発を入れ替えたが、ネイサン・バーンズや中島翔哉、阿部拓馬らが躍動し、仙台に大勝した。

 途中出場ながら、FC東京でのデビューを果たしたピーター・ウタカも、PKによる初得点をマークし、中島のゴールもアシストした。コンディションにはまだ課題が残るものの、流れを変える役割としての起用には目処が立ったもようだ。

 ルヴァン杯から中2日で今節を迎えるため、メンバーに関しては流動的。河野広貴のけがによる離脱はマイナス材料だが、篠田監督は「ルヴァン杯で結果を残した選手はリーグ戦でも使っていきたい」と話し、中島や田邉草民らを起用する可能性もありそうだ。

 一方、“多摩川クラシコ”に特別な思いをもって臨むのは、やはり大久保嘉人だろう。
「これまでのチームメイトと対戦できることはすごく楽しみ。特に多摩川クラシコはサポーターの盛り上がりもスゴイので、ホームの後押しを受けて絶対に勝ちたい」と強い気持ちを表した。チームを勝利に導く彼の初ゴールにも期待をかけたい。(totoONE編集部)

■川崎フロンターレ 開幕から公式戦6試合負けなし、今節は90分を通じたゲームコントロールに注目

 チームは中国での広州恒大戦を終えて15日に帰国。翌日の練習ではサッカーバレーで汗を流してリフレッシュした。過密日程が続いているが、開幕から公式戦6試合負けなしのため、練習の雰囲気も良い。メンタル的には良い状態でこの多摩川クラシコに臨めそうだ。

 ポイントには、90分を通じたゲームコントロールを挙げたい。前節柏戦では、前線からの積極的な守備が機能し、相手を圧倒。ただ後半に息切れを起こしてしまう課題も残った。守備の堅いFC東京が相手なだけに、我慢比べの90分になることは予想できる。連戦最後となるこの一戦で、どういう試合運びをしていくのかに注目したい。

 連戦により連携面は確実に向上しつつあるが、一方でけが人も目立つ。鬼木達監督の頭を悩ませているのが最終ラインの編成で、特に右サイドバックは離脱者が相次いでいる状態だ。エウシーニョと武岡優斗は復帰まで時間を要し、ACLのイースタンSC戦で起用された舞行龍ジェームズ、広州恒大戦に出場した井川祐輔がともに負傷。ただ右足の甲を痛めて広州恒大戦を欠場した田坂祐介は別メニューで調整し、「大丈夫です」と本人も意欲を見せているため、出場は問題なさそうだ。

 そして試合の見どころと言えば、何と言っても大久保嘉人の存在を抜きには語れない。3試合を終えて無得点だが、そのゴールへの嗅覚と土壇場での勝負強さは川崎の選手たちも知り尽くしている。自身も古巣対戦となる奈良竜樹と谷口彰悟のCBコンビで、大久保を沈黙させることができるかどうか。守備陣には一層の奮起が求められる。

 「勝ってこの連戦を終わりたい」と話す中村憲剛。勝ち点3を加えて上位戦線に踏みとどまれるか。(いしかわごう)