【甲府vs大宮プレビュー】甲府は攻撃が迫力不足…大宮は大前元紀の復帰が濃厚

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■ヴァンフォーレ甲府 4試合で挙げたゴールはわずか2点

 甲府は第3節を終えて1分2敗。浦和との前節は1−4の大敗だった。ただG大阪、鹿島、浦和と強豪相手の3連戦で、相応の内容は見せている。敗れた2試合も鹿島戦は同点PKのチャンスがあり、浦和も57分の失点まで好守を見せていた。15日のルヴァン杯、広島戦も、控えメンバーで戦いつつスコアレスドローだった。吉田達磨監督も「ルヴァン杯を入れて4試合をやったけれど、納得ができない、理解ができないということは全くなかった」と手応えを口にする。

 ただし甲府がその4試合で挙げたゴールはわずか2点。耐える試合が多くなることは想定どおりといえ、攻撃の迫力不足は否めない。またGKは岡大生が好プレーを見せているものの、他の2人は負傷により完調でない。そういった不安要素は直視せざるを得ないだろう。

 大宮戦を前に阿部翔平の復帰(千葉から期限付き移籍)が12日に発表されており、18日もメンバー入りする可能性が高い。2014年、15年と甲府の左サイドでレギュラーとして活躍した経験を持ち、戦術的な適応はスムーズだろう。元オーストラリア代表のMFボザニッチの加入内定も発表されており、陣容は厚みを増すはずだ。吉田監督が「出れない選手も出る選手もいる中で、危険をはらんでいる」と口にするように、激しいポジション争いはチーム内のストレスを高める側面もある。ただ、選手層という甲府の弱みが、今季は強みになるかもしれない。(大島和人)

■大宮アルディージャ 昨季は一度もなかった3連敗と苦戦中

 5位になった昨季は一度もなかった3連敗を、開幕からの3節で喫してしまった。勝ち点ゼロは、順位表を見ても大宮のみになってしまった。3年前までの残留争いを繰り広げていたチームに戻ってしまうのか、それともチームが変わったことを示せるのか。ここまで1分2敗で16位の甲府との一戦は、それが問われる一戦になる。

 そのためにも、悪い流れを断ち切らなければならない。大宮は今季、ここまでの3試合すべてで追う展開になった。良い形で試合に入りながら、自分たちが攻勢の時間帯に点を挙げられずにセットプレーから失点。前節の磐田戦でも、開始早々にMF中村俊輔にゴールを決められており、相手のエースやビッグネームにゴールを奪われていることが多い。それだけに甲府戦では、相手のブラジル人2トップを警戒したい。菊地光将が部分的に別メニューだったため、山越康平が先発する可能性もあるが、基本的には昨季、負けなかった時期のメンバーがそのまま入るはずだ。

 得点を奪うことに目を向けると、体調不良で2試合欠場したFW大前元紀の復帰が心強い。また大前とともに先発出場する見込みなのがムルジャだ。昨季は27試合6ゴールと低調な結果に終わったものの、チームの強化部は「彼に合うパサーが少なかったから」と分析し、彼を放出することはしなかった。茨田陽生、長谷川アーリアジャスールといったパスを出せる選手が加わった今季、元セルビア代表ストライカーは、その判断が正しかったことを示さなければならない。仮にムルジャが不発でも、ベンチには前節初ゴールを挙げた清水慎太郎も控える。正念場の一戦。総力を挙げて勝ちにいく。(totoONE編集部)