■代表メンバーそろう

 16日、日本サッカー協会はW杯アジア最終予選のUAE戦、およびタイ戦のメンバー25人を発表した。今回の招集では「本田圭佑を選出するか」と言うのが1番の焦点になっていたがハリルホジッチ監督の本田に対する信頼は厚いものだった。ハリルホジッチは本田がクラブチームで出場機会がないことを説明した上で「代わりの選手はいない」と断言した。

 若手の台頭を買うよりベテラン勢の経験値を重視した結果となった今回の招集。ハリルホジッチの意図は大幅な路線変更は行わないと言うことを示した。また、国内でいいパフォーマンスを見せても海外勢を優先すると言う事が分かったのではないか。本田に限らずベンチを温めている機会が多い長友佑都や岡崎慎司もしっかり招集されている。

 精力的にJリーグを視察しているハリルホジッチだっただけに今回の招集はいささか面白みに欠けた。もちろん新たに招集されるメンバーが多い方がいいと言うわけではないがJリーガーにも期待をもたせて欲しかった。横浜・F・マリノスの齋藤学や鹿島アントラーズの金崎夢生は選ばれてもよかったのではないかという声は多い。調子のいいJリーガーは多かっただけに国内でプレーをしている選手にしたらさみしい結果となった。

■鹿島勢に期待はしていたが

 昨年末のクラブワールドカップでレアルマドリードを追い詰めた鹿島アントラーズからは2人が選出された。しかしあそこまで世界との差を縮めた事を証明したのにいささか寂しい結果となった。クラブワールドカップで確実に選手たちの経験値は上がり、スキルの高さを見せつけたのにだ。

 ハリルホジッチの意図が「Jリーガーにもっと世界に目を向けろ」と言うものであればいい。しかし、もしJリーグを軽視しているとしたら代表監督としては如何なものかと思う。「本田の代わりがいない」と言うのは結構だがどういう観点でそう言っているのか示して欲しかった。

■本当に本田の代わりはいないのか

 本田の代わりはいないと言うが、果たしてそうだろうか。仮にここで本田が点を取り「ほれみた事か」と言う結果になったとする。他の選手はもしかしたら2点以上挙げられるかもしれないがチャンスが来ない。

 何も本田を選出して不満なわけではない。むしろ「代表選出はそんな甘いものではないぞ」と思わせる事はいい事だと思う。しかし今回のハリルホジッチの招集には説得力に欠ける。「結果だけ見てうやむやになったままW杯に突入する」と言う事だけは避けてもらいたい。