お金に苦労せず、幸せに生きていくことを目指す【脱貧困診断】。今回の相談は、製作会社に勤務する中村和佳子さん(仮名・32歳)からの質問です。

「基本的に現金は持ち歩かず、支払いは電子マネー(Suica)とクレジットカードを併用しています。利用額はネットで確認できて一目瞭然、把握しやすいし、ポイントも貯まります。これがいちばん賢い使い方だと思うのですが、あっていますか?」

スマートに支払いができ、使用額の把握もしやすい電子マネーとクレジットカード決済。使えば使うほどポイントも貯まります。これはお得に違いない!と思ってしまいますが、実は違う!?そのカラクリを森井じゅんさんに教えていただきましょう。

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Suicaの電子マネーを使っているならSuica付帯のクレジットカードに注目

最近では多くの場面で電子マネーが使えるので、小さな買い物もカードでピッ!便利ですよね。特にSuicaなどの交通系は、電車、バスだけでなく、コンビニやファミレス、カフェなどでも使え、日常のお財布代わりにもなります。コンビニ系の電子マネーも提携が活発で、利用エリアが広がっています。

クレジットカード決済もサインレスの場所が増えてきました。電子マネーとクレジットカードは、ショッピングをスムーズにしてくれるアイテムといえるでしょう。今は、電子マネーが付帯されたクレジットカードも多く発行されています。

質問者さんは、電子マネー(suica)とクレジットカードのみで暮らしているとのことなので、今回はSuicaの付いたクレジットカードに絞ってお話しようと思います。

まず、SuicaはJR東日本が発行しています。JR東日本が発行してるクレジットカードでSuicaを搭載しているものとしては、ほかにビューカードがあります。こちらは、残高が少なくなると事前に決めておいた金額を自動的にチャージしてくれる「オートチャージ」機能が便利です。「オートチャージ」設定をしておけば、Suicaの残額を気にしたり、改札で止められることもありません。

また、Suicaにチャージした金額の1.5%がポイントとして還元されるので、ビューカードからチャージしたSuicaを利用するだけで、1.5%の節約になると考えられます。さらに、ペンギンの顔の「Suicaポイント」マークのあるお店で利用することでSuicaポイントも貯めることができます。

ここまではビューカードに共通ですが、ビューカードにもバリエーションがあり、それぞれ年会費や、Suicaチャージ以外の還元率が異なります。
年会費が高ければお得度は下がる、と思いがちですが、その手のカードはその分還元率が高かったり、優待があったりとバランスがとられています。

自分がお金を使うシーンの還元率はいくらかを考えると、自分にとってどのクレジットカードがいちばんお得になるか計算できると思います。

忙しい働くアラサーには駅ビル系カードがおすすめ

平日は自宅と会社の往復が基本という人は、通勤経路にある店舗での買い物が増えると思います。そういった方は、コンビニが発行している電子マネーが付帯したクレジットカードも利便性があるといえますね。また、駅ビルも利用頻度が高いのでは。そういった方には、駅ビル系カードもお得度が広がります。

たとえば、ファッションビル、ルミネが発行しているルミネカードは、全国のルミネや新宿NEWoMan(ニュウマン)での買い物が、いつでも5%OFF。また、年に数回10%OFFキャンペーンもあります。さらに、同じカードに定期券も搭載できるという優れモノ。つまり、クレジットカードとSuicaと定期券を1枚のカードに集約できるのです。年会費は、初年度無料。2年目から年会費953円(税抜)がかかります。

また、アトレが発行しているアトレビューSuicaカードも、クレジットカードとSuicaと定期券を1枚のカードに集約できるもの。このカードを使用すると、アトレでのショッピングのポイントがそのほかのクレジットカード使用時の3倍つくほか、アトレ年間利用額が5万円以上でボーナスポイントが付きます。現在、年会費は477円(税抜)です。

利用駅にルミネやアトレがあり、お買い物をすることが多い方には上のような一体型カードも便利だと思います。

お財布からお金を出し入れしない生活は散財を招く……!?

電子マネーとクレジットカードは、まとめることがいちばんのお得につながります。利便性も高い。しかし、お財布から現金を出し入れしない分、お金を使っている実感がわきにくいのも事実です。

確かに、ポイントを貯めるためには現金よりも電子マネーやクレジットカードを使うことが有利になります。でも、自分自身がどんなふうに何にお金を使っているかを把握していなければムダ遣いが増え、本末転倒です。

大切なお金を守るためには、現金生活がいちばんです。
お財布から現金を出すそのときに、「これは自分が働いた大切なお金」と感じることができ、今、買おうとしているものは、自分が本当にワクワクする欲しいものなのか、必要なものなのかと考えることができるのです。ポイントよりもずっと大きなものを得られたりもするんですよ。
質問者さんは、現金を使わない主義のようですが、たまには、現金生活をして、自分のお金の使い方を見直すこともおすすめです。

クレジットカード決済をメインにしている人には、クレジットカードに電子マネー機能がついた一体型にも注目。



■賢人のまとめ
交通系電子マネーつきのクレジットカードなら、自分がよく買い物をする駅ビル系もおすすめ。ポイントが溜まりやすくなります。ただし、気軽に使える分、無駄遣いが増えたら本末転倒。毎回、レジに進む前に、自分が「なんとなく買い」をしていないか、考える習慣をつけましょう。

■プロフィール

女子マネーの達人 森井じゅん

1980年生まれ。高校を中退後、大検を取得。レイクランド大学ジャパンキャンパスを経てネバダ州立リノ大学に留学。留学中はカジノの経理部で日常経理を担当。

一女を出産し帰国後、シングルマザーとして子育てをしながら公認会計士資格を取得。平成26年に森井会計事務所を開設し、税務申告業務及びコンサル業務を行なっている。