北朝鮮の貨物船が、中国で沈没事故を起こした。

中国の交通運輸省の発表によると、9日の午前4時(中国時間)ごろ、江蘇省連雲港市付近の海上で、北朝鮮船籍の貨物船クムサン号と、中国の石油タンカーが衝突した。クムサン号は午前6時ごろに沈没したが、乗組員27人は全員救助された。

北朝鮮の船が沈没事故を起こしたのは今年に入って2度目。今年1月、長崎県五島列島の南の海域で、北朝鮮船籍の貨物船チョンゲン号が沈没している。

なお、クムサン号は国連安保理の制裁対象リストには掲載されていないと、ロイター通信は報じている。

船舶の位置情報をリアルタイムで表示するウェブサイト、マリン・トラフィックには、中国時間で9日の午前5時15分、つまり沈没直前におけるクムサン号の位置情報は記録されているものの、それ以前の情報は見つからない。中国から出港したばかりだったと思われる。また、ロイター通信の船舶運航情報によると、この船は貨物を満載した状態だった。

中国商務省は今年2月、国連安保理の制裁決議に基づき、北朝鮮からの石炭輸入を停止する措置を取っているが、クムサン号はこれを受けて、中国で足止めされていた可能性がある。

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