SXSW2017で大人気

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 トム・クルーズの次回作「ザ・マミー(原題)」をモチーフに、IMAXとユニバーサルが制作したVRアトラクションが、米テキサス州オースティンで開催中のSXSW2017で披露された。「The Mummy Zero Gravity VR Experience」と題されたこのアトラクションは、いま大流行のVR(仮想現実)技術に加え、座席が立体的に稼動する「ポジトロン・ボイジャー」を使ったもので、映画「ザ・マミー」の世界観を全身で体感できる。

 アトラクションの所要時間は約20分。観客は、卵形の座席に着席し、VRゴーグル(Oculus Rift)とヘッドフォンを装着する。座席は20席あり、20人全員が同じVR映像を同時に体験することになる。

 まずはトム・クルーズが、映画の最大のクライマックス「墜落する飛行機の中から、主演俳優(クルーズ)と主演女優(アナベル・ウォーリス)が脱出するシーン」の撮影方法について説明。撮影は、無重力専用の撮影機材を備えた飛行機内部で敢行。機体を急上昇させ、その後急降下させることにより、約20秒間の無重力状態(=「ゼロ・グラビティ」)が現出するのだが、この20秒間無重力状態を何度も何度も繰り返しながら、撮影を行う。そしてこのアトラクションは、この無重力状態の撮影を、観客にも疑似体験してもらうのが目的だ。

 2分間の解説に続き、いよいよVRシークエンスがスタート。クルーズや他のキャスト・スタッフが、すぐ間近、手が届くほどの距離に感じられ、観客はまさに撮影中の飛行機の中に紛れ込んだかのよう。彼らは監督や撮影監督と次のカットについて確認作業を行っている。

 確認がひととおり終わると、「アクション!」のかけ声とともにいよいよ無重力シーンの撮影が始まる。クルーズが、ウォーリスが、撮影監督がカメラごと空中に浮遊する。すると、座っているVRシアターの座席にも急上昇の重力が加わり、観客も浮遊しているかのような感覚を体感できる。

 8分間におよぶVRシークエンスは、「4DXプラスVR」とでも言うべきもので、これまでのVR映像やアトラクションと比べ、はるかに高レベル。映像だけではなく、重力と無重力を疑似体験できる、まったく次元の違うもの。そのすごさはSNSですぐさま拡散し、3月10〜14日の「The Mummy Zero Gravity VR Experience」実施期間中、アトラクションの前には常に長打の列ができていた。

 SXSWでは、この他にもVR系のデモが百花繚乱。日本のソニーやNHKもVRのデモを行っていたほか、YouTubeが「キング・コング 髑髏島の巨神」のVRデモを出品していた。