詩的なセリフが並ぶ (C)2016 A24 Distribution, LLC

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 第89回アカデミー賞で作品賞ほか3冠に輝いた「ムーンライト」の日本版予告編が、このほど完成した。本作でオリジナルの予告編を作成したのは、世界で日本だけとなる。

 ブラッド・ピットの製作会社プランBエンタテインメントによる本作。米マイアミを舞台に、貧困地域で孤独な生活を送る黒人少年シャロンが、自己のアイデンティティを模索するさまを幼少期(アレックス・ヒバート)、少年期(アシュトン・サンダース)、青年期(トレバンテ・ローズ)の3つの時代に分けて描く。叙情的な映像や恋の痛みと喜びを繊細に描いた奥深いストーリー、情感あふれる音楽などが絶賛を浴び、各国の映画祭で329部門ノミネート・158部門受賞という驚異的な成績を収めた。

 予告編では、3つの時代の印象的なシーンが切り取られ、シャロンの成長をたどるつくりになっている。麻薬常用者の母ポーラ(ナオミ・ハリス)、幼なじみでよき理解者のケヴィン、父親代わりの麻薬ディーラー・フアン(マハーシャラ・アリ)といったシャロンを取り巻く人々が登場し、フアンが「自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな」とシャロンに優しく語りかけるシーンや、ケヴィンに「お前は泣く?」と聞かれたシャロンが「泣きすぎて水滴になりそうだよ」と本音を告白し、互いに見つめ合う浜辺のシーン、ある事件から離ればなれになったシャロンとケヴィンが再会を果たし、一緒に食事するシーンなどがドラマティックな音楽と共に描かれる。予告編は、「あの夜のことを、今でもずっと、覚えている」というシャロンのケヴィンに向けた一途な思いが凝縮されたセリフで幕を閉じる。

 「ムーンライト」は、3月31日から全国公開。