セブン-イレブンが新潟・富山の2県限定で販売している「パイナップルアップルパイ」(提供:セブン&アイ・ホールディングス)

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コンビニチェーン最大手のセブン-イレブンが「パイナップルアップルパイ」という商品を売り出したとして、ツイッター上で話題をさらっている。

注目される理由は、大ブーム中のシンガーソングライター・ピコ太郎さんの楽曲「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」にあやかったと感じざるを得ないからだ。だが、セブン&アイ・ホールディングスの広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、「その点は特に意識はしておりません」と関係を否定している。

「咄嗟にピコ太郎思い浮かべた」

ツイッターユーザーがアップした商品写真を見ると、パッケージ袋に「パイナップルアップルパイ」と書かれ、その脇に「イラストはイメージです」の文言とともにパイナップルとリンゴの絵が描かれている。プライベートブランド商品であると示すロゴマークもデザインされている。

この商品を目撃したユーザーはピコ太郎さんの「PPAP」を想起せざるを得なかったようで、続々とこんな声をあげた。

「間違いなくピコっぽい」
「咄嗟にピコ太郎思い浮かべた」
「ピコ太郎か!?PPAPか!?」
「これはPPAPがなかったら誕生しなかった商品ですよね?」
「波に乗ってるのかな」

J-CASTニュースが2017年3月15日、セブン&アイ・ホールディングス広報に商品の存在を取材すると、開口一番、「そんな面白い商品があるんですか」と驚いていた。それもそのはずで、「パイナップルアップルパイ」の販売地域は新潟、富山の2県限定。広報担当者は「地域担当によるオリジナル企画商品でしょう」と話していた。

発売日は3月7日。一方、「PPAP」がユーチューブ上で公開されたのは2016年8月25日で、同年9〜10月には世界中でブームとなっていた。それから約半年後の発売だったため、ツイッター上では「パイナップルアップルパイ」に対し

「ネタの賞味期限的にそろそろどうなんだろうねPPAP」

と「出遅れ」を指摘する声も出ている。

「商品の開発計画に沿って発売をしております」

どういう経緯で「パイナップルアップルパイ」は生まれたのか。PPAPとの関係について広報に取材すると意外な答えが来た。

「弊社としてはその点は特に意識はしておりません」

そのため、「PPAP」公開から半年ほど経った時点での発売という点についても

「特に意識はしておりませんが、商品の開発計画に沿って発売をしております」

とのことだった。

「パイナップルアップルパイ」は、リンゴとパインの2種類の味が楽しめるスイーツ商品。パイ生地とフルーツの間にはカスタードクリームを盛り付けられ、パイの上側の生地は網目状になっている。

なお「PPAP」のパロディーと認めている商品としては、長後製パン(本社・神奈川県藤沢市)が16年10月20日から、「パン・パイナッポー・アッポーパン」という商品名で県内の高校の購買で発売したことがあり、大きな注目を集めた。その翌日21日には同社店舗で一般販売し、12月20日に販売を終了。しかし、人気の高さから、17年3月から、1か月間限定で再販売している。