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ごく普通のUSBメモリにしか見えないデバイスをPCなどのUSB端子に挿すだけで、高圧電流が流れて機器が破壊されてしまうという意味不明の恐るべきUSBデバイス「USB Killer」に、さらに攻撃力を高めた新種「USB Killer V3」が登場している模様です。

This laptop-bricking USB stick just got even more dangerous | ZDNet

http://www.zdnet.com/article/this-weaponized-usb-stick-gets-even-more-dangerous/

謎の恐るべき機器を開発してしまったのは、香港に拠点を置くというUSB Kill.com。同社はこれまでにも同様のUSB Killer製品を開発していましたが、今回はさらに強力な威力を発揮するという新種を登場させています。

それがこの「USB Killer V3」と呼ばれるもの。白い外観のUSBメモリのように見えるデバイスですが、その中には電気をためるキャパシター(コンデンサー)と高電圧・高電流パルスを発生させる回路が内蔵されており、PCなどのUSB端子に挿すだけで機器を破壊してしまいます。最新型のバージョン3は、従来よりもパワフルなマイナス200ボルトの電圧のパルスを1秒間に12回作り出すことで、機器を確実に死に追いやるという謎の「高性能版」となっているとのこと。



さらに、外観がごく普通のUSBメモリにしか見えない「アノニマス版」のUSB Killer V3も登場しています。外観からUSB Killerであることを特定するのは極めて難しそうなので、とにかく言えるのは「この外観にピンときたらご用心!」ということだけかもしれません。



また同社からは、USB Killerなどのデバイスが生じさせるパルス電流から機器を防御する「Test Shield」というデバイスが登場しています。その目的については「サージ電流保護回路を極限までテストするため」とされていますが、マッチポンプ的な商品構成には謎が深まるばかり。



実際にUSB KillerでノートPCが破壊されてしまう様子が、同社のYouTubeチャンネルで公開されています。最初はTest Shieldを使うことで攻撃を無効化していますが、USB Killer単体を挿した瞬間に画面が消えて再起不能になっているのが良くわかります。

USB Kill 2.0 Demonstration Video - YouTube

また、アダプターを介してiPhone 7のLightning端子を破壊してしまうというムービーも。iPhone本体には影響がなく通常動作していますが、Lightning端子が焼き切られたことで充電ができない状況に陥っていることがわかります。おそらく、データ通信機能も失われているはず。

USB Killer V3 vs iPhone 7 - YouTube

USB Killer V3は公式サイトにて45.95ユーロ(約6100円)で、Test Shieldも13.95ユーロ(約1700円)で販売されています。知らない人にとっては迷惑極まりないデバイスでしかないわけですが、このような機器があることを理解したうえで「見知らぬUSBメモリはPCやスマートフォン、さらにUSB端子を持つ機器全般には挿さない」という防御策を徹底しておいた方が良さげです。