日本経済研究センター(JCER)は16日、1月の世界景気インデックス(天気図)が前月比1.8ポイント増のマイナス2.7だったと発表した。昨年後半から世界的な景気回復傾向が続き、特に日本、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、ブラジルが好調だったものの、天気自体は「雨」のままだった。世界景気インデックスは、15年3月以降「雨」の状態が続いている。

 JCERの世界景気インデックスは、発展段階の異なる世界主要国の景気を全体として1つの指数に集約し、月次ベースで世界の景況感を伝えるべく公表されている。各国の景気を共通の数値尺度で評価していること、各国の景気が一目で分かるように天気図を用意していることがその主な特徴。天気図は、指数がマイナス7.6以下だと「嵐」、マイナス7.5〜マイナス2.4だと「雨」、マイナス2.5〜プラス2.4だと「曇り」、プラス2.5〜プラス7.4だと「薄日」、プラス7.5以上だと「晴れ」を示す。調査対象となっている国は、日本、アメリカ、EU、香港、韓国、シンガポール、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ブラジル、中国、インド、ロシアの計15カ国・地域。

 国・地域別にみると、アメリカは4カ月連続で指数が改善したものの「雨」。内需の回復傾向がみられ、特にガソリンの売上高(季節調整済)が前月比2.3%増、家電の売上高が同1.6%増と好調だった。非農業部門雇用者数も同23.8万人増加し、雇用環境も改善が進んでいる。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)は「嵐」となったが、ロシアの実質ドル建て輸入が前年同月比39%増と大きく増加。ブラジルは原油産出量が同14%増、鉱業の生産指数も同13%増となった。

 日本は、生産、小売の指標すべてが回復し、14年4月以来の「薄日」となった。小売では新車販売台数が前年同月比4.4%増で3カ月連続プラス。輸入額(円建て)も鉄鋼で同22%増、石油製品が同19%増となり好調だった。

 主要国の天気図は、アメリカが「雨」、EUが「曇り」、日本が「薄日」、中国が「嵐」、ロシアが「雨」、ブラジルが「雨」、インドが「嵐」。地域別にみるとASEANは「曇り」、NIEsは「曇り」、BRICsは「嵐」だった。現状では天候の悪い国・地域が多いが、世界的にみれば景気は少しずつ回復兆しを見せてはいるようだ。