イオンモール徳島の外観

写真拡大

イオンは、同社にとって徳島県初となるショッピングモール「イオンモール徳島」を2017年4月27日にオープンすると発表した。09年に閉店したショッピングセンター「徳島リバーシティ」の跡地に、同モールには珍しく地上6階建で出店する。徳島市中心市街地はもちろん、小松島市や阿南市といった県南部からも集客しやすいロケーションだ。

同モールは県内唯一の百貨店・そごう徳島店に出店していたユニクロを誘致することに成功した。「MX4D」「dta:X」「Vsound」「ULTRA」など最新音響/映像システムを導入する全9スクリーンの「イオンシネマ」、900席を有し太平洋が一望できる「フードヴィレッジ」、外資系ファストファッション「H&M」は、オープン前から地元で話題になっている。

フジグラン×ゆめタウン×イオンの三つ巴戦争が激化

徳島市周辺で勢力を拡大しているのはスーパーチェーンのフジ(愛媛県松山市)だ。01年にフジグラン北島、04年にフジグラン阿南、06年にフジグラン石井と立て続けに出店し、ドミナント化を進めてきた。また広島資本のスーパー「イズミ」が11年に開業した「ゆめタウン徳島」は、地域最大規模のショッピングモールとしてにぎわっている。

これらの店舗は郊外の幹線道路沿いにあり、中心市街地の衰退に拍車をかけた。県内唯一の百貨店そごう徳島店は、駅前という立地にもかかわらず、完全に車社会に移行した徳島で厳しい戦いを強いられている。

今回オープンするイオンモール徳島は市街地からのアクセスに恵まれ、しかも徳島環状道路に面している。さらにモール近くに建設中の四国横断自動車道・徳島東ICが来年度中に開通する予定。徳島市内はおろか県内外から集客するポテンシャルをもつ。郊外に陣を構えるフジグランとゆめタウンがどのような迎撃体勢をとるのか、注目される。

施設規模で県内最大級になると見られるイオンモール徳島。敵は競合するショッピングモールといより、むしろ徳島人の関西志向やECサイトかもしれない。そこで来店者が直接体験できるコーナー――「食」と「映画」で差別化を図る。

食のゾーンを「徳島に新たな波を引き起こす、食の最旬トレンドの発信拠点」と銘打ち、3階から5階の3層を縦につないで、3階のテラス席や4・5階のレストラン窓側席から海を見下ろせるビューを確保した。魅力的なのは景色だけではない。ラーメンの「IPPUDO RAMEN EXPRESS」、喜多方ラーメンの「幸楽苑」、カレーの「Cfarm」、「海鮮寿司 なぶら」、「しゃぶしゃぶ美山」、「いきなり!ステーキ」「土佐わら焼き 龍神丸」といった有名店が集結する。

1階の食物販ゾーンでは、洋菓子店の「ハレルヤスイーツキッチン」や「イルローザ」、和菓子専門店「和田の屋」といった人気専門店をテナントに迎える。

イオンシネマの1番スクリーンの座席数はなんと1346席。しかも四国初の立体音響テクノロジー「dts:X」を導入。空間を縦横無尽に動き回るような臨場感を実現した。常設では日本初導入となる新音響システム「Vsound」を搭載したプレミアムシート36席を設置。重低音と調和した自然な振動感を味わえる。2番スクリーンは四国初の「MX4D」を導入。風や水しぶきなど11種類もの演出およびシート可動の映像アトラクションで、観客を映画の世界に引き込む。

地域と連携した取り組みも積極的に推進する。NPO団体と協同して市街地清掃や花植え活動を行ったり、徳島市内2大学と連携して各種イベントを開催したり――。さらにJ2の「徳島ヴォルティス」とオフィシャルクラブパートナー契約を締結して、ファンやサポーターの取り込みを狙う。

4階に設置する「イオンホール」は地域のイベントや展示会に利用できる多目的ホール。防音に優れ、壁の一面部分を鏡張りとすることで、地域住民が阿波踊りの練習場としても使えるよう配慮されている。

2階の女性用トイレ「プリンセスルーム」はパウダーブースを併設。アロマの香りで満たすことで、利用者がリフレッシュできる空間を提供する。