母猿を起こそうとするかのようにしがみついて鳴く子猿(出典:http://metro.co.uk)

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命尽きた母親に寄り添い、起こすように何度もしがみついて鳴き声をあげる子猿の姿を見て、胸を痛めない人はいなかった。3月10日にインドで起きた悲しい出来事を『Metro』や『Times of India』が伝えている。

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インド南部エラサー近くのタミル・ナードゥ カルナータカ国道で起きた親子猿の悲劇は多くの人の心を痛めたようだ。1匹の母猿が国道を横切ろうとしてスピードを出して走って来た車に轢かれ命を落とした。

その瞬間を見た子猿はすぐに母猿のもとへ駆け寄った。目撃者によると、子猿は母猿の側にぴったりとしがみつき、すでに息をしていない母親にハグをしたり起こそうとしたり、また母猿の耳や胸に頭を預けてまるで母の生死を確認しているかのようだったという。

どれだけ鳴いても目覚めることのない母猿の死を悟ったのだろう。子猿は悲しそうにか細い声で鳴き出した。それは母親の死を悲しむ泣き声に聞こえ、立ち止まっていた通行人たちは子猿の姿に胸を痛めた。

『Times of India』が伝えたところによると、しばらくして事故があった現場に現れた警察官が子猿と母猿を引き離した。そして村人たちは母猿を墓地へと運んだ。その間、子猿は木から木へと飛び移り亡骸となった母の後をついて来たと村人は話している。

悲しい事故の目撃者であるK・サラバンナン(K Saravanan)さんは「愛するものを失った悲しみは人間だけが背負うのではありません。動物も同じです」と語った。村人たちは、警察と森林関係者の立ち合いのもと、母猿を荼毘に付した。その様子を子猿は少し離れた場所から見守っていたそうだ。

このニュースを知った人々からは「子猿はどうなるんだろう」「親を大切にしなきゃいけないってことを猿から学んだ気がする」「動画を見て涙が出た。心が折れるわ」「悲しすぎる」といった声があがっている。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)