14日、韓国・ニュース1によると、韓国の出版界で、出版社と作家が図書の出版に際して結ぶ出版契約書に「作家が性的暴力を犯した場合に作家の責任を問う」といった条項を盛り込む例が増えている。資料写真。

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2017年3月14日、韓国・ニュース1によると、韓国の出版界で、出版社と作家が図書の出版に際して結ぶ出版契約書に「作家が性的暴力を犯した場合に作家の責任を問う」といった条項を盛り込む例が増えている。昨年、セクハラなど性暴力騒動が持ち上がった韓国文壇の、自浄へ向けた取り組みの一環だという。

韓国の出版社「文学と知性社」などによると、このほど詩人で小説家のイム・ソラ氏が同社と結んだ契約書には、「甲(作家)、乙(出版社)間に性暴力、セクハラなどの性犯罪の事実が認められた場合、互いに契約を解除することができる」との内容が盛り込まれた。社側は「もともと出版契約書に作家との紛争に関する合意条項があったが、イム氏の求めに応じて性暴力に関して具体的に明示した条項を追加した」と説明している。

イム氏は「文壇で性暴力が二度と起こってはならない」との思いからこの条項追加を求めたという。韓国では昨年、SNSを中心に文壇での性暴力被害の暴露が相次ぎ、出版界全体を揺るがす騒動となっていた。

専門家は今後、韓国の出版契約書で性暴力関連の責任条項を盛り込む動きが広がるとみている。韓国の大手出版社チャンビもこうした契約書文案について内部で検討を始めたところだという。

これを受け、韓国のネットユーザーらは「本当に恥ずかしい。性暴力やセクハラの禁止条項を契約書に入れざるを得ない状況だなんて」「笑える。明らかな犯罪行為をわざわざ契約書に『駄目』と書かないと変えられないということか」「こんな条項が出てくるなんて、どんだけまん延してるんだ?」と出版界の現状に批判の声を寄せている。

また「私たちの周りには性暴力が多過ぎる」「犯罪を芸術で包み隠すような行為は根絶しなければならない」と社会の問題を語るコメントや、「少しずつ良くなっているようでよかった」「小さな一歩でも方向としては進展だね」など、この動きを前向きに捉えるコメントもみられた。(翻訳・編集/吉金)