「LM6000」ガスタービンコンバインドサイクル発電設備、イメージ画像。(画像:住友商事発表資料より)

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 住友商事とIHIは15日、モザンビーク国営電力公社(EDM)との間に、同国イニャンバネ州テマネに建造されるガス焚き複合火力発電所の土木据付込み一括請負契約を締結した。発電所の稼働規模は100メガワットを予定する。

 モザンビークは、アフリカ大陸の南東部にある、海に面した国である。面積は約80万平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は約2,800万人、首都はマプト、言語はポルトガル語。43以上の部族からなる多民族国家である。宗教はキリスト教が最も多いが約4割であり、次いでイスラム教(約18%)、ほか、土着宗教などが存在している。

 政体は共和制、議会があって大統領制を採り、現在の元首はフィリッペ・ジャシント・ニュシ大統領(在任2015〜)。

 過去には、20世紀後半に長く内戦状態にあり、その和平プロセスにおいて日本から自衛隊が派遣されたこともあったが、現在では安定して選挙制と民主的政権が続いている。日本の外務省の渡航情報資料でも、危険度レベルのランクはごく低い。

 モザンビークは東アフリカの貿易拠点であり、また豊富な天然資源を有する国とあって、世界各国の企業が進出しており、経済成長率は7〜8%と高い。ただそれに伴って電力需要も年10%という極めて高い割合で伸びている。

 現状では大きな発電所は水力発電所が一つあるのみとのことで、運用面まで含めた新規発電所へのニーズがひっ迫状態にあった。なお、住友商事・IHIが同国で発電所を受注するのは、これが2件目である。1件目は、首都マプトの発電所であった。

 今回契約が締結された発電所は、首都マプトの北東700キロメートルほどの場所に建造される予定となっている。100メガワットという発電量は、モザンビークの総電力需要の約1割に相当する。

 導入される予定のガスタービンは、IHIが開発に参加した、GE社製航空転用型LM6000ガスタービン。40メガワットクラスでは世界最高性能を有すると言われている。制御装置は自社製のものを組み合わせ、また、排熱を蒸気タービンで回収して発電効率を高める、コンバインドサイクルシステムとなる予定である。