■新横綱稀勢の里ここにあり!

 大相撲春場所は、新横綱の稀勢の里が好調を維持している。4日目を終え無傷の4連勝を果たし、横綱の重圧に負けず、ファンを魅了し続けている。最も注目を浴びた初日、豪風を無難に退けて新横綱として初勝利を果たした。2日目は前日白鵬に勝って勢いに乗っている正代を破り安心して観ていられる横綱と言う印象がついたのではないか。

 3日目は先場所好調を維持して番付を大いに上げた貴ノ岩だったが、稀勢の里の勢いを止めることはできなかった。4日目は横綱初の千秋楽を務めた。相手はこちらも先場所ノリに乗っていた蒼国来だったが寄り切りで強さを見せた。

 新横綱となり満足に稽古が積めているかどうかが疑問視された面もあったが今のところはよく動けている。さらに「二場所続けての優勝でもないのに横綱になってよかったのか」と言う声も一部にあった昇進だったが、今のところネガティブな発言はない。

■弟弟子の高安も好調

 弟弟子の高安の勢いも止まらない。こちらも無傷の4連勝をマークしている。初日で松鳳山を下すと2日目に大関豪栄道を、3日目に元大関で返り大関を狙っている琴奨菊、4日目に御嶽海を撃破した。今場所の田子ノ浦部屋は手がつけられないと言う印象を与えながら、横綱稀勢の里と関脇高安が大相撲を牽引している。

 このまま前半戦を無傷で勝ち越せば、「大関昇進」にも近づくことだろう。まさかとは思うが、稀勢の里との直接対決による優勝決定戦などというのも個人的には見たいと言う思いだ。

■一方、他の横綱陣は

 17年ぶりに4横綱となり注目を集めたが、他の3横綱はピリッとしない。白鵬は初日に正代相手に土をつけられてしまい、4日目も勢相手に敗戦。5日目からは休場と言う最悪な展開になってしまった。稀勢の里が横綱になって喜んでいた白鵬だったが、二人の横綱としての直接対決は今場所はお預けとなった。

 日馬富士もパッとしない。初日に大関から陥落した琴奨菊に土をつけられると、3日目には蒼国来に敗れ序盤で早くも2敗を喫してしまった。このままズルズルいくようだと今場所も休場なんていう話になり、さらには「引退」なんていう文字もちらついてしまう。

 鶴竜は3日目までよかった。元大関雅山の二子山親方が自身のブログで2日目までの取り組みを観て優勝予想の2番手にあげるほどの好調ぶりだった。(ちなみに1番手は稀勢の里、2番手は鶴竜とともに高安の名前を挙げている)しかし4日目に琴奨菊に敗戦。序盤で痛い黒星を作ってしまった。

■今場所は関脇が話題をさらう可能性も

 関脇が好調だと場所が締まると言われているが、今場所はまさにそれが当てはまるかもしれない。高安、琴奨菊が面白い動きを見せているし、玉鷲の今後の取り組みも見ものだ。

 関脇に限らず横綱陣が不調の中、「場所を盛り上げるのは俺達だ」と奮起する力士がいっぱい出てくる事に期待したい。