UAE戦のスタメン予想。所属クラブで出番を得られていない本田や長友は果たして起用されるだろうか。

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 3月16日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督がUAE(23日)、タイ(28日)とのワールドカップ・アジア最終予選に臨むメンバーを発表した。  フィールドプレーヤーが22名、GKが3名の計25名という構成だが、指揮官は「UAE戦は経験(のある選手)が必要」と強調した。その象徴と言えるのが、ワールドカップに2度出場している今野泰幸の再招集だろう(15年3月以来)。G大阪で“狩人”と“リンクマン”の役割をこなす34歳は、運動量豊富にピッチを動き回るなど、抜群の安定感を見せている。  ハリルホジッチ監督は昨年8月に行なったサッカーダイジェストのインタビューで、「長谷部の代わりになれる選手は限られている。(候補者を挙げるとすれば?)例えば、今野は頭の中にありますね」と話していた。前節のバイエルン戦で左すねに6針縫う裂傷を負った長谷部誠は、すでに練習復帰しており、UAE戦の出場は問題なさそう。キャプテンの相棒には山口蛍が鉄板で、好調な今野は有事に備える形になるだろう。  スタメン起用の行方が注目されるのは、右ウイング、トップ下、左SBの3ポジションだ。「試合に出ていない(準備ができていない)選手は先発から外す」というハリルホジッチ監督の“マニフェスト”からすれば、所属クラブで控えに甘んじている本田圭佑や長友佑都ではなく、久保裕也や酒井高徳を使うのがセオリーである。本田と長友を選んだ理由を問われた際、「試合に出るかは別の話」とも説明しているが、ただ、そこは何が起こるか分からない中東でのアウェーゲーム。「必要な選手」(ハリルホジッチ監督)と評する本田や長友に、重要な一戦を託すシナリオも温めているのではないか。  トップ下を争う香川真司と清武弘嗣は、前回のサウジアラビア戦からそれぞれ立場が変化している。昨年の11月シリーズで2試合連続スタメンだった清武は、出場機会を求めてセビージャからC大阪に移籍したものの、右足の張りを訴えて今季はまだ1試合しかプレーしていない。「トップコンディションではない」(ハリルホジッチ監督)前者に対し、香川は直近の公式戦2試合でフル出場。合流後の状態を見極めながら、「香川の経験」か「清武の閃き」かを選択することになりそうだ。

 CFは、大迫勇也で堅いと予想する。岡崎慎司も監督交代後は出場機会が増加傾向にあり、ハリルホジッチ監督も「試合に出ている」と触れたが、24試合連続先発出場中の大迫には遠く及ばない。11月のサウジアラビア戦で見せた力強いポストプレーや決定力を踏まえても、UAE戦では大迫が最前線を任されると考えるのが妥当だ。  原口元気も、所属クラブでレギュラーを張る数少ない欧州組のひとりだ。左ウイングの候補選手と目される宇佐美貴史はコンスタントに出番を得られておらず、「宇佐美はジョーカーになってくれるのではないか」という指揮官の言葉からも途中出場が濃厚。また今季好調なスタートを切った齋藤学も招集されなかった。目下、最終予選で4試合連続ゴール中とポイントゲッターの原口はもはや外せない。  GKは「次の試合(UAE戦)はスタメンで行ける状態だった」(ハリルホジッチ監督)東口順昭を左頬骨骨折で招集できず。これまで守護神として君臨してきた西川も、キックミスから失点を重ねるなどトップコンディションではない。とはいえ、東口の代役である林彰洋、メスのリザーブチームに甘んじている川島永嗣にゴールマウスを任せる可能性は低く、おそらく“消去法”で西川に落ち着くだろう。取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)【日本代表PHOTO】UAE戦、タイ戦に向けたメンバー25人


 今回選出された日本代表メンバー25名は以下のとおり。 GK西川周作(浦和レッズ)川島永嗣(メス/フランス)林彰洋(FC東京) DF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)酒井高徳(ハンブルク/ドイツ)長友佑都(インテル/イタリア)槙野智章(浦和レッズ)吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)森重真人(FC東京)昌子源(鹿島アントラーズ)植田直通(鹿島アントラーズ) MF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)山口 蛍(セレッソ大阪)今野泰幸(ガンバ大阪)郄萩洋次郎(FC東京)倉田秋(ガンバ大阪)香川真司(ドルトムント/ドイツ)清武弘嗣(セレッソ大阪) FW本田圭佑(ミラン/イタリア)浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)大迫勇也(ケルン/ドイツ)岡崎慎司(レスター/イングランド)久保裕也(ヘント/ベルギー) ※順番は発表順