昨年11月のサウジアラビア戦では先発出場。3月の2試合でもチャンスが与えられるはずだ。(C)SOCCER DIGEST

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 ロシアW杯・アジア最終予選の2試合(3月23日/UAE戦、28日/タイ戦)で、日本代表の世代交代が加速しそうだ。

 主役はFW久保裕也である。今冬にスイスのヤングボーイズからベルギーのヘントに新天地を求めた23歳は、移籍後の7試合で5ゴールをマーク。350万ユーロ(約4億2000万円)という移籍金に違わぬ活躍で、チームをプレーオフ進出に導いた。まさに絶好調と言える状態で、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も、この若武者にベンチを温めさせるつもりはないだろう。
 
 ヘントではシャドーと2トップの一角など中央を主戦場とする久保だが、日本代表では昨年11月のサウジアラビア戦で起用された右ウイングが濃厚だ。このポジションは、長らく代表のエースとして君臨してきた本田圭佑のポジションでもある。
 
 しかし、その本田はミランでほとんど出場機会を得られていない。今季開幕から7か月から経過した段階で95分間しかプレータイムがなく、直近の怪我とインフルエンザでコンディションも整っていないのだ。それでも招集するほど指揮官の信頼は厚いが、本田起用が大きなリスクを孕んでいるのは誰の目にも明らかだろう。
 
 ハリルホジッチ監督も、そのリスクは承知している。かねてから「本来なら(クラブで出ていない選手は)外さなければならない」と発言しており、実際に前述のサウジアラビア戦では、本田をスタメンから外した。そして、その代役が、誰あろう久保だった。
 
 今回のメンバー発表会見の席で、指揮官は久保を名指しでこう評価した。

「(今回招集されたFW陣がクラブで)点をあまり取っていないのは事実ですが、そのなかでも久保は点を取っているので興味深く思っています。たくさんの試合でゴールを取っています。彼を見に行きました。他の選手と比較しても、勇気や思い切りの良さを持っている選手です」

 サウジアラビア戦では結果を残せなかった久保だが、代表での実戦を通して感覚は掴んだはず。今回の2連戦で、その経験は必ず生きるだろう。

 もし、久保がUAE戦、タイ戦で先発を勝ち取り、ゴールという結果を残せば――。それは本人にとってスタメン獲得への大きな一歩であるとともに、日本代表が新たな局面を迎える号砲ともなるはずだ。
 今回選出された日本代表メンバー25名は以下のとおり。

GK
西川周作(浦和レッズ)
川島永嗣(メス/フランス)
林彰洋(FC東京)
 
DF
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
酒井高徳(ハンブルク/ドイツ)
長友佑都(インテル/イタリア)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
森重真人(FC東京)
昌子源(鹿島アントラーズ)
植田直通(鹿島アントラーズ)
 
MF
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
山口 蛍(セレッソ大阪)
今野泰幸(ガンバ大阪)
郄萩洋次郎(FC東京)
倉田秋(ガンバ大阪)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
清武弘嗣(セレッソ大阪)
 
FW
本田圭佑(ミラン/イタリア)
浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)
原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)
大迫勇也(ケルン/ドイツ)
岡崎慎司(レスター/イングランド)
久保裕也(ヘント/ベルギー)
 
※順番は発表順