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京セラは3月16日、穴あけ加工に用いられる刃先交換式ドリルとして、同社としては初めてとなる外刃にCVDコーティング、内刃にPVDコーティングを施した材種の異なるチップを組み合わせることにより、高速・高能率加工を実現した「マジックドリル DRV」を開発したと発表した。

従来、チップ交換式ドリルは、外刃・内刃ともにPVDコーティングを施したチップであったが、より高速で被削材と接する外刃が摩耗しやすいといった欠点があったという。そこで、同製品では、外刃に熱に強く摩耗しにくいCVDコーティングのチップ、内刃に強い力がかかっても安定加工が可能なPVDコーティングのチップを採用することで、それぞれの特徴を組み合わせることに成功、高速・高能率加工を実現したという。

また、4タイプの最適なブレーカを選択することで、幅広い加工・被削材に対応するほか、4コーナーを使用できる設計により、加工コストも低減したとする。さらに、外刃は、切りくずをコンパクトに排出し、切りくずの詰まりを抑制する「U字切れ刃」、内刃は、切りくずを排出する時の摩擦抵抗を低減する「スプーン型切れ刃」とすることで、高い切りくず排出性を実現したとのことで、これにより、フルート(溝)部を最適な形状にすることができるようになるため、ホルダの芯厚を他社製品比で約33%向上させることが可能となったほか、従来のチップ交換式ドリルでは対応できなかった6Dまでの深穴加工が可能になったとする。

なお、同製品は2017年3月17日より、販売を開始する予定で、価格はホルダが4万3600円〜8万6100円(税別)、チップが800円〜950円(税別)となっており、同社では年間10億円の売り上げを目指すとしている。

(小林行雄)