小倉優子「慰謝料ゼロ」は別に太っ腹じゃない!離婚マネー恐怖のカラクリ

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 夫のゲス不倫が引き金となり、離婚に至ったタレントの“ゆうこりん”こと小倉優子さん。

 妊娠中に女遊びをされるという超絶ゲス不倫を元夫にされておきながら、慰謝料の請求ゼロという報道に、世間はゆうこりん激励ムードです。でもこの慰謝料ゼロのからくりは実は巷で話題の『損する結婚 儲かる離婚』(藤沢数希著 新潮新書)を読めば妥当だとわかります。

◆慰謝料はせいぜい200万円が相場

 まず、一般的に離婚で動くお金についてざっと紹介します。両者合意の協議離婚(日本の離婚の約90%)であれば、お互いの話し合いで離婚条件が決まります。

 が、調停・裁判までもつれこんだ離婚では「1. 慰謝料」「2. 財産分与」「3. 婚姻費用(コンピ)」の3つの費用が発生します。

1. 慰謝料

 最初の「慰謝料」ですが、これは日本ではある程度相場が決まっているので浮気が原因だったとしてもせいぜい200万ほどということだそうです。超絶ゲス不倫の慰謝料が200万円とはなかなかせつないものがあります。

◆結婚後、多く稼いだ側が取られちゃう「財産分与」

2. 財産分与

 そして衝撃なのは2つ目の「財産分与」です。これはどんな理由で離婚するにしろ、結婚してから貯まったお金(財産)を夫婦で均等に分割するということです。

 ここで大切なのは「結婚してから貯めた」ということです。結婚前に各自で貯めたお金は離婚時の財産分与の対象になりません。

 ですので、ゆうこりんの元夫である菊池勲氏がどんなに結婚前に稼いでいたとしても、そのお金はゆうこりんには分与されません。それどころか、ゆうこりんは結婚後に「ママタレ」として書籍や関連商品が売れてご自分でかなり稼いでいると思われます。

 ゆうこりんが結婚後に稼いだお金は夫婦の共有財産だと見なされ、もし菊池氏の貯金がゆうこりんより少なければ、離婚時にゆうこりんの貯めたお金は菊池氏に分与される仕組みになっているのです。超絶ゲス不倫までされてまさにこの仕打ち! です。

◆本当の地獄(天国?)は「婚姻費用」

3. 婚姻費用(コンピ)

 それだけではありません。この著書を読んだ多くの人が一番衝撃を受けているのはおそらく3つめに出てくる3. 婚姻費用(コンピ)というお金でしょう。

 これはなにかと言うと、「夫婦は同じ生活水準で暮らす」という名目のもと、別居しても夫婦である間は稼いでいるほうが稼いでいない方にお金を払い続けるというものです。

 この著書では様々なケースが紹介されていますが、年収1000万円のサラリーマンと専業主婦(無収入・子なし)が離婚をする場合、別居してから離婚が成立するまで妻は夫から毎月14万円から16万円ほどの婚姻費用を受け取る権利があります。

 夫にとって恐ろしく、妻にとってお得なのはここからで、もしも妻が別居してモメながらも離婚を拒否した場合、離婚成立までにずるずると長い期間がかかり、その間に妻はずっと婚姻費用を夫から受取り続けることになるのです。

◆不倫妻でさえゴネ得

 例え妻が不倫をして離婚をすることになったとしても、妻が「不倫はしていない、離婚するなんて絶対に嫌!」とゴネ始めれば離婚成立まで時間がかかり、その間ずっと不倫妻に夫は婚姻費用を払うことになるのです。

 話をゆうこりんに戻せば、ゆうこりんが芸能活動で夫よりも稼いでいた場合、もし夫からこの婚姻費用を請求されれば、離婚が成立するまでゆうこりんが元夫に払わなければいけない可能性もあったわけです。そう考えるとゆうこりんは太っ腹というより、元夫に婚姻費用を払わずにすんでむしろラッキーだったと言えるかもしれません。

◆「セレブ婚」でも得はしない