製造業は日本経済の成長を支えてきた重要な産業だが、中国メディアの今日頭条が12日付で掲載した記事は、日本の製造業が最近の20年間で成し遂げた「昇華」について説明しており、中国は見倣うに値すると論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 製造業は日本経済の成長を支えてきた重要な産業だが、中国メディアの今日頭条が12日付で掲載した記事は、日本の製造業が最近の20年間で成し遂げた「昇華」について説明しており、中国は見倣うに値すると論じている。

 記事は、製造業がつくり出す実体経済は金融業やサービス業の発展における基礎であると主張。金融市場の発展とはすなわち製造業などに融資を提供することによりもたらされると説明し、製造業は国家経済を支える非常に重要な基幹産業であるという見方を示した。

 続いて、日本の製造業は1970年代から1990年代にかけて世界市場に進出して栄華を極めたが、1990年代に入り頂点から滑り落ちたと説明。しかし、その後日本の製造業は科学技術のイノベーションを通して、サプライチェーンの川上に位置するようになり、より利潤の高い新産業を発展させたと論じた。

 その事例の1つとして「ロボット工業」を紹介。2008年までに日本のロボットの数量は世界トップに君臨しており、日本の労働者1万人に対して約300台の産業用ロボットが存在していると指摘した。また、日本のロボット工業の発展は、少子高齢化から生じる労働力不足という問題を克服する力にもなっていると論じた。

 また、別の事例として「環境保護産業」を紹介。1960年代から1970年代にかけて日本には環境汚染問題が生じたが、政府が環境保護関連の法律を整備したことにより、2011年の日本の環境保護産業はGDPの8%以上を占めるまでになったと説明した。

 日本の製造業の昇華は、日本政府の科学技術政策である「科学技術基本計画」とも深い関連があるといえる。1996年に第1期科学技術基本計画がスタートし、20年を経た現在は第5期科学技術基本計画が実施されているが、この20年間に日本が政策としてイノベーションを重要視してきたことは、間違いなく製造業の昇華という成果となって表れている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)