今でも思ったことを記すというサッカーノート。最近では開幕のC大阪戦について書いたという。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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――名波監督と初めて日本代表で一緒にプレーした時のことを、高校時代から書き留めているサッカーノートに記していたそうですね?
「19 歳で初めて参加した日本代表のオーストラリア合宿ですね。驚かされたのが、名波さん、山口素(素弘)さん、北澤(豪)さんと一緒にやったボール回し。名波さんと山口さん はびっくりするほど周りがよく見えていて、北澤さんは、サポートへ行く際の最短距離の見つけ方が的確で、しかも速い。そういったことが新鮮かつ刺激的で、毎日ノートをつけていました。結局、砂浜の練習で肉離れを起こして後半は見学に回ることになってしまったけど、代表のレベルを肌で感じられましたね」
 
――今でもサッカーノートはつけているんですか?
 
「気付いたことがあれば、常に書いています」
 
――最近だと、どんなことを?
 
「開幕のC大阪戦についてです。走りの質であり、ゲームを読む力があれば、走行距離は短縮できたはず。 そうすれば、よりたくさんボールに触れて、ゲームをコントロールし、決定的な仕事もできたかもしれない、 と。それと、昨季後半は怪我をして試合に出られずにいたから、体力的な不安を拭えたことも。ひとつ安心できました。新しいチームに来て、いきなりたくさんのことを望みすぎず、そこで最低限の課題をクリアできたのは間違いなくプラス。そうやって一つひとつ整理すれば、改善点も見えてくる」
 
――体調管理の面で、何か変化はありますか?
 
「練習の量と質は、やはり年齢とともに変化している。全体の練習メニューで今日はダッシュが多いな、実戦形式が多いなと判断しながら、筋トレのメニューや量を変えています。 疲労度によって、マッサージの内容も変わる。年齢を重ねるにつれて、身体のケアには一段と気遣うようになりましたね。磐田は試合後にクラブハウスを自由に使わせてくれるので、風呂に浸かったり、酸素カプセルに入ったり、そうやって体調管理もできます。でも……」
 
――でも?
 
「そういった施設面以上に心強いのが名波さんの存在であり、クラブのスタンス。何か気付けば、すぐに話ができる関係を築けています。服部(年宏)さん(強化部長)も練習に顔を出して、名波さんの話に耳を傾けたり、選手の様子を見てくれていたり。チーム内で共有し合えているものが多いと感じています」
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』3月23日号(3月9日発売)より転載。