「THE BLUE HEARTS」の名曲をモチーフにした短編映画集が公開

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 1995年に解散した伝説のバンド「THE BLUE HEARTS」の名曲をモチーフにした短編映画集「ブルーハーツが聴こえる」の公開直前プレミア上映会が3月15日、東京・新宿バルト9で行われ、各エピソードで主演を務めた尾野真千子、市原隼人、斎藤工、豊川悦司、メガホンをとった飯塚健監督、井口昇監督、清水崇監督、工藤伸一監督、李相日監督が舞台挨拶に立った。

 本作は、同バンドの6つの楽曲をそれぞれの監督の解釈で「ハンマー(48億のブルース)」(飯塚監督)、「人にやさしく」(下山天監督)、「ラブレター」(井口監督)、「少年の詩」(清水監督)、「ジョウネツノバラ」(工藤監督)、「1001のバイオリン」(李監督)として映画化。恋愛、友情、家族、青春、喪失と再生など、人生の普遍的な営みや感情の機微を描く。

 各作を取りまとめていた製作幹事会社の運営が立ち行かなくなり、一時は公開中止の危機に陥りながらも、クラウドファンディングによって全国公開が決まった本作。「1001のバイオリン」の主演・豊川は「公開まで本当に長い道のり。たくさんの方がヘルプをしてくれました。本当にありがとうございます」と思いの丈を述べ、李監督は「途中でもうダメかなと思う時もあったんですが、『THE BLUE HEARTS』というバンドは約30年間、僕らに諦めるなということを伝えてきた存在だと思います。その力を借りて、今日という日を迎えられたのだと思います」と感慨深そうに語っていた。

 それぞれの作品の魅力について質問が投げかけられると、「ハンマー(48億のブルース)」で恋人に浮気されたアラサー女性を演じた尾野は「シナリオはすんなり読めましたね。(女性は)きっと共感できるはずです」と説明。宇宙船内でのバトルが巻き起こる「人にやさしく」の市原は「特撮を駆使して撮影してました」と発言し、「誰かにやらさせてるわけではなく、自分から映画をつくりたいという人ばかりだったのでとても楽しかったんです。これこそが物づくりなんだなって改めて実感しました」と撮影の日々を振り返っていた。

 また「ラブレター」に参加した斎藤は、井口監督自身をモチーフにした役どころについて「演じられるのは工君しかいないとメッセージをいただきました」と熱烈なオファーがあったことを告白。さらに、井口監督から「あごの下の肉は柔らかいので頻繁に触る」「呼吸は基本的に上を向いてする」といった太った人間を演じるためのノウハウを教わったようで「いつでも太る準備はできています」と冗談交じりにアピールし、観客の笑いを誘っていた。

 「ブルーハーツが聴こえる」は、4月8日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開。