今旬なクリス・プラット!

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 全世界で興行収入約3億ドルの大ヒットを記録した映画『パッセンジャー』は、ハリウッドで今最も旬な2大スター、ジェニファー・ローレンスとクリス・プラットの共演が話題のSFアドベンチャー大作だ。続々と話題作に抜てきされ絶好調のクリスが、本作への出演を決めた理由や、相手役を務めたジェニファーとの撮影などを語った。

 本作は、120年かけて冬眠状態のまま他の惑星に移住する5千人を乗せた宇宙船で、2人の男女が90年早く目覚めてしまうという物語であり、ハリウッドでは最近珍しいオリジナル脚本の映画化だ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以来、『ジュラシック・ワールド』『マグニフィセント・セブン』と主演作が次々と大ヒット、瞬く間にハリウッドを代表するスターとなったクリスは、本作の脚本の面白さに惹かれたという。「脚本に感動したんだ。実は、脚本を読んだとき、『主役にジェニファー・ローレンスを思い浮かべて』と言われた。でも、僕は心の中で、『落ち着け。これは素晴らしい映画だけど、ジェニファーはきっとやらない。他に誰がこれをやれるか考えたほうがいいぞ』と思っていた。だけど、他には考えられなかった。そして、彼女が本作に出ると本当に同意したとき、『なんてこった! この映画は実現するぞ』となったんだ」。

 今作は、極限状態に置かれた男女のストーリーとあって、基本的にはクリスとジェニファー2人の芝居で進んでいく。2人の相性の良さがこの映画の大きな魅力となっているが、22歳でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジェニファーとの仕事で、クリスは大いに刺激を受けたようだ。「彼女がやることにはなんでも驚かされる。相手の役者からそれを得られるのは、素晴らしいギフトだよ。芝居の瞬間、瞬間で驚かされると、ずっと演技しやすくなる。僕は、彼女の芝居を見ながら、『人々が彼女のことを世界でベストだと考えるのには理由がある』と思わずにはいられなかった。僕にとってのチャレンジは、彼女に合わせて、僕の芝居のレベルを上げなくてはいけないことだった。つまり、野球選手で言えば、誰かが100マイル(160キロ)の球を投げてきたら、それを打ち返さないといけないということだよ」。

 つい最近まで、自分で出演作を選ぶという贅沢なことは許されなかったクリスの元に、今は膨大なオファーが殺到している。大スターになって以来、出演作選びには慎重を期すようになっているそうだ。「僕は自分が信頼する人たちの意見にかなり耳を傾ける。なぜなら、作品選びで客観性を維持するのは難しいからだよ。脚本の中にある1つのシーンが素晴らしいからといって、それを選ぶことは出来ない。自分だけで作品を選んでいたら、僕は自分のキャリアで完全に失敗していたよ(笑)」。

 今年、『パッセンジャー』の他に、『ガーディアンズ〜』の続編の公開が控えているクリスは現在、『ジュラシック・ワールド』の続編とマーベルの大作『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー(原題) / Avengers: Infinity War』を撮影中だ。決して二枚目ではないかもしれないが、コメディーからアクションまで幅広いジャンルをこなせ、誰からも好かれるチャーミングな魅力に溢れたクリスの快進撃は、当分続きそうだ。(取材・文:細谷佳史)

映画『パッセンジャー』は3月24日より全国公開